Dr.マミの歯のブログ

慢性痛の原因は脳の誤作動

2023年8月3日 (木)

こんにちは。
 
 

横浜市港北区の歯科医院 眞美デンタルオフィスです。

 
 

こちらのブログでは脳歯科や東洋医学などの話題を書いています。
 
 
当院では通常の歯科治療と共に、東洋医学や脳歯科などのホリスティックな治療を取り入れて、患者様に最適な治療を選択するようにしています。
 
 
今日は痛みのお話です。
 
 
 
 
当院で脳歯科治療を受診される方で痛みがずっと治らないという訴えをされる方はとても多くいらっしゃいす。
痛む場所は腰や膝、腕、肩、頭痛など様々です。
 
 
これらの治療の様子については本ブログでも度々書いています。
 
 
この痛みにより、日常生活が思い通りに行かなかったり常に気になったりと、長い間不自由を感じているにも関わらず痛みは一進一退だったり、少し無理をして日々動いています。
 
 
 
 
2023年7月23日の日本経済新聞に「慢性痛、原因は脳の「誤作動」 学び直しで治療」という記事が掲載されていました。
 
 
先日もこのブログで第3の痛みについて書きました。
https://www.mamidentaloffice.jp/blog/brain/957/ 
 
 
第3の痛みは日経新聞にも取り上げられるほど注目のトピックとなっているようです。
 
 
記事によれば
 

•国民の2割が慢性痛を感じている。
 
 
・慢性的な痛みには脳が大きく関わっている。
 
 
・ストレスなどで体の危険を感じると、それを痛みに変換して警告する「誤作動」をすることがあり、これが慢性痛を引き起こすことがある。
 
 
とのことです。
 
 
 
 
脳の誤作動という言葉は脳歯科では以前からよく用いられている言葉です。
 
 
口の中にある脳の誤作動を引き起こすポイントをOリングテスト他で特定して、
そこを調整して誤作動を是正して痛みを取ることは脳歯科治療では日常的に行うことです。
 
 
脳の回路は有名なパブロフの犬を使った条件反射の実験でも示されているように、新たに道が構築することも消失することもあります。
 
 
脳の回路は変化するものなのです。
 
 
 
 
記事では痛みの治療にこの柔軟な変化を活かし、患者様に体の傷みではなく、脳が関与したものであるという理解を深めて脳の誤作動を是正して痛みの治療をしようという試みがあると紹介しています。
 
これが記事のタイトルの学び直しで治療ということのようです。
一種の心理療法ということでしょうか。
 
 
いずれにしても、第3の痛みはまだ治療法は確立しておらず、様々な研究が進んでいます。
 
 
 
 
口腔内の調整で数年来のお痛みが短時間で消え、スムーズな手や足の動きが戻ることは脳歯科治療をしている者にとっては珍しくありません。
 
 
口腔は脳にとても近く、三叉神経という脳神経の中で最も太い神経が分布しています。
口腔内に刺激を加えることで脳の中に変化が起こることで脳の誤作動を是正することができると推測されます。
 
(※治療結果は全ての方に共通するものではありません。
治療経過、結果については個人差があります。)
 

 

もし慢性的な痛みや機能低下がある場合、その原因がお口の中にあるかもしれません。

 

 

脳歯科の治療を選択肢の1つとお考えでしたら、ぜひご相談下さい。

 

 

また一般歯科治療でも身体に最適な治療を受けたいと思われる方もご相談下さい。
 

 

脳歯科の治療を選択肢の1つとお考えでしたら、ぜひご相談下さい。

 

 

脳歯科の初診は一般治療の場合とは異なり、2時間のご予約時間を時間をお取りします。

 

ご予約の際には必ず脳歯科希望の旨をお伝えいただきますようお願い申し上げます。

 

 

眞美デンタルオフィス

 

https://www.mamidentaloffice.jp/braindentistry/

詳しくはこちら


カテゴリー: 全身をととのえる歯科治療〜脳歯科ブログ,脳歯科でできること,脳歯科とはどんな事をするの?,脳歯科の意義

脳歯科外来から〜Oリングテストで身体が教えてくれる

2023年7月20日 (木)

 

こんにちは。

 

横浜市港北区の歯科医院 眞美デンタルオフィスです。

 

 

 

 

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今日はOリングテストについて、感じることをお話しようと思います。

 

Oリングテストについては以前の記事にも書いていますが、身体の筋肉反射テストの1つで、ニューヨーク大学やニューヨーク心臓病研究所所長を歴任された医師、大村恵昭博士が開発されました。

脳歯科で使うOリングテスト

 

 

指でO(オー)の形の輪っかを作りそれを術者が引っ張り、開くか開かないかを

みていきます。

 

 

身体にとって合わない物や、嫌な刺激が与えられた時に筋力が低下して指の筋力が弱まり、左右に引っ張るとOリングはパッと開いてしまいます。

 

 

時には触れる前から開いてしまうこともあります。

 

脳歯科の治療ではこのOリングテストが主な検査方法となり、治療すべき箇所を絞り込んで行きます。

 

痛いところを触るとOリングは開くのか?というと、そうでもありません。

 

患者様は右の歯が痛いとおっしゃっていても、左の歯でOリングが開いてしまうこともよくあります。

 

正直Oリングテストを臨床に取り入れ始めた頃は、自分のテストが不正確なのか?と疑うこともありました。

しかし、実際Oリングで反応が出た歯を調整すると元々あった痛みが消えてしまうので、だんだんと「原因は離れた所にある」ということがとても多いことがわかってきました。

 

今では先入観なしに全身を対象に検査をして、どんなに離れた所に反応が出ても「なるほど」と思って治療を組み立てています。

 

先日も左の歯が歯磨きの時に痛いとおっしゃった患者様は左下の一番奥の歯の表面のくぼみを金属の器具で触るとお痛みがありました。

 

虫歯はありません。

表面のエナメル質の剥離による知覚過敏と思われます。

 

くぼみはとても浅く小さくて、詰めるような状態でもありません。

 

知覚過敏は神経の興奮によるものなので、基本は削らず表面にお薬を塗って刺激の遮断をし、神経が落ち着くのを待つのが主流の治療法です。

 

Oリングテストをしてみると反対側、右側の歯の被せ物の側面に反応が出ます。

そこでその金属の歯肉に近い場所を少し研磨したところ、左の知覚過敏は消えてしまいました。

 

おそらく右の被せ物の膨らみが頬に刺激を与え、噛み合わせの時顎の動きがいつもと違っていたのかと思われます。

 

そのため、左の痛くなった歯に過大な力が加わり、知覚過敏が起こったと考えました。

 

 

翌日ご報告いただいた所によれば

 

左下は昨夜も今朝も歯ブラシ当てても痛みがなかったです
右下7は固いもの噛むと痛みがあるものの、何もしないでも痛かったのは解消されています

とのことでした。

 

このようにOリングテストでは痛いところとは離れた所に反応が出ます。

 

全身でも腰が痛いけれど首に反応が出て、更に絞ると歯に行き着くという具合です。

 

私はOリングの反応をガイドに、問診内容を加味して治療場所を決めていくだけなのですが、時々患者様の身体が「こっちこっち!」「ここ!」と教えてくれているように感じることをがあります。

 

鍼治療でも経絡と言って全身の経穴(ツボ)が繋がっているため、痛んでいるところから遠い場所かは繋がりに沿って鍼を打ちます。

 

しかしOリングテストの結果ではそのルートは決められていません。

 

時には今でも内心「ここ??」と思うほど一見無関係と感じられる所に反応が出ることがありますが、それはあくまで自分の先入観だと考え直し、治療を進めていきます。

 

実は身体は結構不調を伝えたがっていると脳歯科治療をしていて強く思うようになりました。

その伝えたい不調がキャッチできれば未病の段階で対応できるのではないかと思います。

 

 

 

(※ご紹介した治療結果は一例であり、全ての方に共通するものではありません。

 

治療経過、結果については個人差があります。)

 

 

もし慢性的な痛みや機能低下がある場合、その原因がお口の中にあるかもしれません。

 

 

脳歯科の治療を選択肢の1つとお考えでしたら、ぜひご相談下さい。

 

 

また一般歯科治療でも身体に最適な治療を受けたいと思われる方もご相談下さい。

 

 

脳歯科の初診は一般治療の場合とは異なり、2時間のご予約時間を時間をお取りします。

 

ご予約の際には必ず脳歯科希望の旨をお伝えいただきますようお願い申し上げます。

 

 

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お口の中にある刺激を感じやすいところ

2023年2月15日 (水)

こんにちは。

横浜市港北区の歯科医院 眞美デンタルオフィスです。

 

 

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今日は日本病巣研究会という医師、歯科医師が参加する研究会の学術雑誌からのお話です。

 

 

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昨年の学術大会で舌、歯、全身の関係というシンポジウムが行われました。

東京歯科大学生理学講座教授 澁川義幸先生がシンポジウムの内容について概要をまとめて執筆していらっしゃいます。

 

 

 

私はこれを読んで脳歯科との共通点を見出し、とても感動したので雑誌本文から一部引用しつつ、今日は思うことを書かせていただきます。

 

 

 

ヒトの感覚の鋭さを測るのに2点弁別閾というのがあります。

離れた2箇所を同時に刺激する時に、2つの距離が近すぎると2点であることが区別できずわからなくなります。

2点だとわからなくなる距離が短いほど、そこの部位の感覚は鋭いということができます。

 

 

 

私達は刺激を受けると頭の中で、あ、2箇所触れられているんだ!

1箇所触れられているんだ!と認識しています。

刺激を認識した感覚が脳に伝わり、立体的に対象物を認知するのですが、食べ物などは特にそうですね。

大きい、小さい、硬い柔らかいなどを送られた信号から脳が総合判断して、形や性状に合わせた舌や顎、頬の動きの命令が出て身体が動いています。

 

 

全身の感覚情報を処理する場所は大脳皮質内にあります。

そのうちの一次体性感覚野という部分の30%を口腔感覚関連が占めている、そして同じ口腔内では、口唇の上下、舌の前方後方、頬粘膜の上方下方で特に立体情報を高度に認知していることが示されたとのことでした。

 

 

これにより、食事や構音の複雑な機能を担うことが可能になっていると考えている。とまとめていらっしゃいます。

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この高度な認知をする場所と報告されている口唇、舌の前方後方、頬粘膜の上方下方という場所は、脳歯科の治療でも最も気をつける場所です。

 

 

普段からとても意識している場所が、ご紹介した生理学的研究結果と完全に一致しているので、私はとても感動してしまいました。

 

 

これらの部分は歯の表面が当たる事で刺激を受けます。

その刺激が悪い方に作用すると、脳が誤作動を起こし身体の各部に機能の低下や障害が起こります。

 

Oリングテストで悪い刺激を与えている部位を探して調整し、刺激を取り除くことが脳歯科の治療の中でも大切な過程です。

脳歯科の治療でOリングテストを通じて導き出されたポイントが、感覚が最も鋭いところであるのでしたら、触れている歯の調整をすることで様々な体の反応をコントロールできているということではないでしょうか?

 

脳歯科の治療をしていると、ごく短時間でで身体の状態が変わることがあります。

歯の表面を調整することでダイレクトに大脳皮質に伝わる情報が変わると考えれば納得できます。

 

 

 

何気に目を通した学術雑誌でした。

偶然普段行っている臨床で体験的に感じていたことを裏付されるような学びをいただけました。

まさに雑誌の表紙に書いてあったセレンディピティでした。

 

 

 

もし慢性的な痛みや機能低下がある場合、その原因がお口の中にあるかもしれません。

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また一般歯科治療でも身体に最適な治療を受けたいと思われる方もご相談下さい。

 

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脳の機能と口腔の関係

2023年1月19日 (木)

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本年初投稿です。

今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

今日は脳と口は深く繋がっているというお話です。

「歯は大切よね〜

あまり噛まないと認知症になりやすいんでしょ?」

と患者様からご質問いただくことが度々あります。

約二十年前の開業当初にはこのような会話はほとんどありませんでした。

様々なメディアで情報が提供され、一般の方の認識も大きく変わってきているなぁと感じます。

私は脳歯科という治療法を取り入れて、口の中の状態を改善することで全身の状態を改善するという診療を行っています。

「脳・歯科」というくらいなので、治療中はいつも口の中から脳に送られる刺激を意識しています。

それは粘膜への刺激であったり、詰め物の形や材質など様々です。

何が脳に不快な信号を送って全身に悪影響を与えているのかを突き止めて、原因を除去していきます。

身体の各部と脳の関係については、とても有名な生理学的研究があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アメリカ合衆国、カナダの脳神経外科医で医科大の教授であったワイルダー・グレイヴス・ペンフィールド博士が癲癇の開頭手術時に脳領域を電気などで刺激して、脳の部位と影響を与える身体の部位が対応し決まっているということを明らかにしました。

そしてこの関係をベンフィールドの脳地図として2次元的に示しました。

脳地図

 

脳が若返る15の習慣

飛松省三著 フォレスト出版

より引用

脳の中にその脳を持つ人の縮図となる小さな人間がいるということでホムンクルス(ラテン語で小人間という意味)と呼ばれています。

この図を見ると、手と口の周囲は物凄く広範囲に脳と関係していることがわかります。

そしてこれを元に3次元的に作られたフィギュアがロンドンの自然史博物館にあります。

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https://en.m.wikipedia.org/wiki/Cortical_homunculus

より引用

左が感覚野、 右が運動野のモデルです。

どちらも手と唇、舌、顎が物凄く大きいですね。

脳から見た人の身体の模型ですので脳にとって重要な部分は大きくなっています。

・手を動かすことが脳の活性化に繋がる。

・手を動かしてノートを書いた方が記憶に残る。勉強効率か上がる。

等という事はお聞きになったことがあると思います。

このフィギュアを見るとそれを裏付けるような大きな手を持っています。

それと同時に口腔や顎の大きさも注目です。

舌は口から飛び出すほど大きく、唇も厚く大きいですね。

下顎の大きさも相当なものです。

これだけ脳にとって口の周りは影響が大きいということです。

よく言われている

・噛むと脳は活性化する。

・話すと脳は活性化する。

を裏付ける形です。

このように身体の司令塔である脳と口は深い関係にあります。

脳歯科で口の中から脳に送られる信号を良いものにすることで、様々な全身の不調が改善されることが理に適ったものであると思います。

口が身体に与える影響は大きいものです。

口腔衛生や咬み合わせの確保と共に、口の中から発せられる刺激に注目した脳歯科治療は大きな意義を持つはずです。

脳に大きな影響を与える口の中の治療を扱う者として本当に健康に寄与する治療を行うために日々一般治療の中にも脳歯科の視点を取り入れて診療を行っています。

身体の不調やどうしても改善しない慢性のお痛みなど、もしかしたら口の中に原因があるかもしれません。

 

 

 

 

 

気になる方はどうぞご相談下さい。

 

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