こんにちは。
横浜市港北区の歯科医院 眞美デンタルオフィスです。
こちらのブログでは脳歯科や東洋医学などの話題を書いています。
当院では通常の歯科治療と共に、東洋医学や脳歯科などのホリスティックな治療を取り入れて、患者様に最適な治療を選択するようにしています。
脳の誤作動というのは脳歯科でよく用いられる言葉です。
口の中の脳の誤作動を引き起こしている部分を修正することで、脳の働きを正常化して全身の不具合を治療するのが脳歯科です。
普段生活していると、脳の誤作動ということはあまり意識したことはないと思います。
私たちは脳からの様々な電気的信号によって動いたり考えたりしていて、それ自体が間違っていると思ったら何もできなくなってしまうからです。
あー疲れて頭が働かないなと感じられたことはあるかと思います。
そういう自覚できることも
全く気づかないことも含めて脳の働きはいつも絶好調というわけではないんですね。
今回は痛みを感じる時の脳の誤作動(痛覚変調性疼痛)について、実験をご紹介します。
※参照Craig, AD. et al. Nature. 1996, 384(6606), p.258-260.
この実験では被験者の手のひらに、20℃と40℃の熱源を交互に当ててみました。
すると手全体が「焼け付くような痛み」や「ドライアイスを触ったような冷たさ」に感じるという結果になりました。
20度や40度は、それぞれ単独で感じたらそんなに激しい痛みや冷たさを感じる温度ではありません。
しかし被験者は、まるで激しい温冷刺激を受けたかのように感じています。
これがThermal grill illusion painと呼ばれる現象です。
これが痛覚変調性疼痛の特徴で、脳が誤って強い痛みとして感じてしまうのです。
脳内の状態としては、冷たい5℃や熱い47℃に触れた場合、痛みを感じる部分である前帯状回という脳のエリアが活性化します。でも、20℃や40℃だけなら通常このエリアは動きません。ところが、交互に触れさせる「Grill」状態では、脳が間違って認知してしまい、前帯状回が活性化して痛みが出てしまいます。
このように、痛覚変調性疼痛は「脳の中での情報処理」が関与している痛みと言えるのです。
慢性腰痛や舌痛症も痛覚変調性疼痛とされていますが、患者様の訴えで「燃えるような痛み」もっと強くなると「焼けた金属を押し付けられたみたいな激痛」という表現をされることがあります。
実際に舌の表面的には炎症も傷もないにもかかわらず、脳の誤作動により本来感じることのない苦痛を経験していらっしゃいます。
脳歯科の治療としては、お口の中の誤作動を引き起こす部分を探して修正することになりますが、今までの経験からそれが形であったり材質であったり歯並びであったりと様々であると感じています。
普段私たちが意識することもなく、当たり前に信じている脳の働きは時として誤作動することもあるのです。
※治療結果は全ての方に共通するものではありません。
治療経過、結果については個人差があります。
もし慢性的な痛みや機能低下がある場合、その原因がお口の中にあるかもしれません。
脳歯科の治療を選択肢の1つとお考えでしたら、ぜひご相談下さい。
また一般歯科治療でも身体に最適な治療を受けたいと思われる方もご相談下さい。
脳歯科の初診は一般の歯科治療の場合とは異なり、2時間のご予約時間をお取りします。
このためご予約の際には必ず脳歯科希望の旨をお伝えいただき、時間を確保させていただけますようお願い申し上げます。
カテゴリー: 全身をととのえる歯科治療〜脳歯科ブログ,脳歯科でできること
神奈川県横浜市港北区日吉本町1丁目19-16
石川ビル1F 日吉駅西口中央通り徒歩1分
診療時間9:30〜18:00(土曜日〜14:30)
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
午前 9:30~12:30 | ● | ● | ● | × | ● | ★ | × |
午後 14:00~18:00 | ● | ● | ● | × | ● | × | × |
★ 土曜日は9:30〜14:30(昼休みなし)
休診日 木・日・祝祭日
Copyright © Mami dental office ,All Rights Reserved.