こんにちは。
横浜市港北区の歯科医院 眞美デンタルオフィスです。
こちらのブログでは脳歯科や東洋医学などの話題を書いています。
当院では通常の歯科治療と共に、東洋医学や脳歯科などのホリスティックな治療を取り入れて、患者様に最適な治療を選択するようにしています。
本日は認知症についてのお話です。
昨年のことですが、東京歯科大学の研究グループの論文が 2023 年 11 月 21 日付で『Journal of Alzheimer’s
Disease』掲載されました。
概要を以下にお伝えしますと、
アルツハイマー病の原因の一つとしてタウタンパク質という物質が脳内に蓄積することが知られています。
一方、高齢者の口腔内の残存歯数が認知症と関連していることも過去から様々な研究で指摘されています。
この研究では、実際にアルツハイマー型の認知症を発症している24人の高齢者と健常な高齢者19名の脳の状態を陽電子放出断層撮影法(PET)を用いて解析し、比較検討しました。
結果、残存歯数が少ない人ほど脳幹でのタウ蓄積が多いことがわかり、
加えて脳幹のタウ蓄積が進行している人ほど、記憶に関与する海馬にもタウが蓄積しやすいことも確認されました。
これにより、歯の喪失がアルツハイマー病のタウ蓄積を加速させ、病気の発症や進行に影響を与える可能性が示されました。
この研究から、アルツハイマー病の予防や進行抑制には口腔内のケアを通じて歯の喪失を予防することが、有効であるということが示されています。
(東京歯科大学 HP参照)
この研究はそれまでにマウスでの実験から得られた結果である「歯をが抜けて根元の神経が損傷されると、脳の深部の脳幹という所にある神経のおおもとが死んでしまう」ということを踏まえ、実際に人を対象に行われた研究です。
より現実に近づいた結果であると言えます。
歯を失うことは、食べることのみならず、脳にも影響を与えることになります。
食べることも、様々な認知機能も行きていく上でとても大切なことです。
生理学分野では有名なペンフィールドの脳地図というものがあります。
脳の中にその脳を持つ人の縮図となる小さな人間がいるということでホムンクルス(ラテン語で小人間という意味)と呼ばれています。
この図を見ると、手と口の周囲は物凄く広範囲に脳と関係していることがわかります。
歯は身体全体の大きさから言えば小さな器官です。
しかしその働き、役割はとても大きなものであると改めて思います。
また脳と歯の関連性の強さも今回の研究のように徐々に解明されていくと思います。
義歯を入れて認知機能の回復が見られたり、運動機能の回復が見られた症例は脳歯科、主宰 藤井義朗先生の動画サイトからも見ることができます。
https://youtu.be/A9p89O-8cts?si=-lVz6eID8UyaZv4c
私はその動画を見たことで、歯科の可能性が大きく広がったと感じ、脳歯科を
自分の臨床に取り入れると決めました。
現状、日常生活で何ら不自由はなくても歯を失ったまま放置することで、脳内のリスクの高いタンパク質の蓄積は気づくことなく進んで行きます。
ご自身、ご家族のお口の中の状態にも目を向けていただきたいと願います。
※治療結果は全ての方に共通するものではありません。
治療経過、結果については個人差があります。
もし慢性的な痛みや機能低下がある場合、その原因がお口の中にあるかもしれません。
脳歯科の治療を選択肢の1つとお考えでしたら、ぜひご相談下さい。
また一般歯科治療でも身体に最適な治療を受けたいと思われる方もご相談下さい。
脳歯科の初診は一般の歯科治療の場合とは異なり、2時間のご予約時間をお取りします。
このためご予約の際には必ず脳歯科希望の旨をお伝えいただき、時間を確保させていただけますようお願い申し上げます。
眞美デンタルオフィス
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