こんにちは。
横浜市港北区の歯科医院 眞美デンタルオフィスです。
こちらのブログでは脳歯科や東洋医学などの話題を書いています。
当院では通常の歯科治療と共に、東洋医学や脳歯科などのホリスティックな治療を取り入れて、患者様に最適な治療を選択するようにしています。
今日は松尾芭蕉とお灸のお話です。
「月日は百代の過客にして」から始まる奥の細道は余りにも有名です。
『奥の細道』は、1689年(元禄2年)に、江戸から出発して東北、北陸を巡った紀行文です。芭蕉は、2400キロメートルの道程を約150日かけて歩き、1日平均約30キロメートル、多い日は40キロメートル以上歩いた日もあったとのことです。
この時の芭蕉の年齢は45歳、当時の平均寿命は50歳位でしたので今なら70代後半という感じでしょうか?すごいですね!
芭蕉翁は相当な体力と気力を持っていらしたのだろうと思います。
この紀行文の出だしに
「もゝ引の破をつヾり、笠の緒付かえて、三里に灸すゆるより」
という部分があります。
この三里は足三里というツボ(経穴)のことです。
旅支度の一環として、健脚になるべくここにお灸をしていたのでしょう。
足三里とは、胃と深い関わりを持つ「足の陽明胃経」に位置するツボです。
このツボは、足首を動かす筋肉の1つである前脛骨筋の上にあります。
足三里を刺激することで、足の疲れやむくみに対しても効果が期待されます。
また全身の血液循環や代謝が促進され、疲労物質の分蓄積を防ぎます。加えて気の流れを整えることにも効果があります。
実は歯科でも足三里は使うことが多いです。
というのも、足の陽明胃経は顔面から頭部まで繋がっているからです。
その中には、顎関節やその周りの筋肉、三叉神経、歯痛などのツボも分布しているので、ツボの繋がり(経絡)全体に活性化させるために足にも刺激を加えるのです。
芭蕉翁が江戸を出発したのは5月半ばとのことです。
それから半年の間は夏の暑い時期も含まれています。
山形の山寺で詠んだ
「閑さや岩にしみ入る蝉の声」は真夏であったと思われます。
山寺の石段は1070段とのことですから、それはそれは足にも疲れがあったのではないでしょうか。
そして暑い夏の胃腸の弱りを防ぐためにも足の陽明胃経に属する足三里のお灸は有効で、芭蕉翁の旅を支えたのではないかと遠く元禄時代に思いを馳せます。
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