こんにちは。
横浜市港北区の歯科医院 眞美デンタルオフィスです。
こちらのブログでは脳歯科や東洋医学などの話題を書いています。
当院では通常の歯科治療と共に、東洋医学や脳歯科などのホリスティックな治療を取り入れて、患者様に最適な治療を選択するようにしています。
今回は脳歯科から少し離れて漢方薬のお話です。
漢方薬とは、植物、動物、鉱物など、自然のものを原料として作られた薬です。
それらを長い歴史の中で組み合わせ、配合の割合を確立したものが個々の薬として現在使われています。
一般によく知られた薬として葛根湯があります。
葛根湯は風邪の初期に効く薬として知っている方も多いのではないでしょうか?
葛根湯というそのものの名称でも販売されていますし、風邪薬の中に入っていることもあります。
第一三共ヘルスケアより販売されているカコナール®はTVCMでも流れており、服用した方もいらっしゃるかと思います。
第一三共ヘルスケアホームページより
液体タイプで、顆粒より飲みやすいように作られているそうです。
葛根湯はいくつかの生薬が配合されてできた薬です。
葛根
大棗
麻黄
甘草
桂皮
芍薬
生姜
けっこう種類が多いですね。聞き慣れないものが多いかもしれませんが、生姜、桂皮(シナモンに近い)などは何となく匂いや味が想像できるかもしれません。
それぞれ発汗、鎮静、緊張緩和 血行促進などの生薬の特徴を組み合わせて効果が出るようになっています。
風邪の鼻水、悪寒、筋肉の痛みなど症状が出て早い時期に服用すると効果的です。
そして、この葛根湯は歯科では顎関節症に対しての漢方薬としても処方します。
風邪薬が漢方薬??と意外に思われるかもしれません。
しかし効能として、血行促進や鎮痛などがあり、顎関節症に伴う側頭筋や咬筋という噛むことに使う筋肉の緊張を取ったり痛みの軽減に有効です。
当院では顎関節症の場合、レーザー、脳歯科、マウスピースなどの治療をしますが、比較的体力があり、他はなんでもないが、とにかく顎だけ痛いという方に対して
激しい急性の時は西洋薬の鎮痛剤の即効性を選択しますが、比較的体力のある方で長引くような時、ご希望を伺って葛根湯に切り替えることもあります。
他の漢方薬も口内炎、口の渇き、舌痛症、歯周病などに対して処方をします。
歯科にも保険適用で出すことのできる漢方薬があります。
臨床での感想ですが、薬が身体に良く適合した場合、には本当に良い結果が出ます。
患者様の方から継続して服用したいとご希望されることも珍しくありません。
体力低下や精神的緊張などの状態により、いくつかの選択肢がありますので、漢方薬処方をご希望の方はどうぞご相談下さい。
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