こんにちは。
横浜市港北区の歯科医院 眞美デンタルオフィスです。
こちらのブログでは脳歯科や東洋医学などの話題を書いています。
当院では通常の歯科治療と共に、東洋医学や脳歯科などのホリスティックな治療を取り入れて、患者様に最適な治療を選択するようにしています。
今日は日本病巣研究会という医師、歯科医師が参加する研究会の学術雑誌からのお話です。
」
昨年の学術大会で舌、歯、全身の関係というシンポジウムが行われました。
東京歯科大学生理学講座教授 澁川義幸先生がシンポジウムの内容について概要をまとめて執筆していらっしゃいます。
私はこれを読んで脳歯科との共通点を見出し、とても感動したので雑誌本文から一部引用しつつ、今日は思うことを書かせていただきます。
ヒトの感覚の鋭さを測るのに2点弁別閾というのがあります。
離れた2箇所を同時に刺激する時に、2つの距離が近すぎると2点であることが区別できずわからなくなります。
2点だとわからなくなる距離が短いほど、そこの部位の感覚は鋭いということができます。
私達は刺激を受けると頭の中で、あ、2箇所触れられているんだ!
1箇所触れられているんだ!と認識しています。
刺激を認識した感覚が脳に伝わり、立体的に対象物を認知するのですが、食べ物などは特にそうですね。
大きい、小さい、硬い柔らかいなどを送られた信号から脳が総合判断して、形や性状に合わせた舌や顎、頬の動きの命令が出て身体が動いています。
全身の感覚情報を処理する場所は大脳皮質内にあります。
そのうちの一次体性感覚野という部分の30%を口腔感覚関連が占めている、そして同じ口腔内では、口唇の上下、舌の前方後方、頬粘膜の上方下方で特に立体情報を高度に認知していることが示されたとのことでした。
これにより、食事や構音の複雑な機能を担うことが可能になっていると考えている。とまとめていらっしゃいます。
この高度な認知をする場所と報告されている口唇、舌の前方後方、頬粘膜の上方下方という場所は、脳歯科の治療でも最も気をつける場所です。
普段からとても意識している場所が、ご紹介した生理学的研究結果と完全に一致しているので、私はとても感動してしまいました。
これらの部分は歯の表面が当たる事で刺激を受けます。
その刺激が悪い方に作用すると、脳が誤作動を起こし身体の各部に機能の低下や障害が起こります。
Oリングテストで悪い刺激を与えている部位を探して調整し、刺激を取り除くことが脳歯科の治療の中でも大切な過程です。
脳歯科の治療でOリングテストを通じて導き出されたポイントが、感覚が最も鋭いところであるのでしたら、触れている歯の調整をすることで様々な体の反応をコントロールできているということではないでしょうか?
脳歯科の治療をしていると、ごく短時間でで身体の状態が変わることがあります。
歯の表面を調整することでダイレクトに大脳皮質に伝わる情報が変わると考えれば納得できます。
何気に目を通した学術雑誌でした。
偶然普段行っている臨床で体験的に感じていたことを裏付されるような学びをいただけました。
まさに雑誌の表紙に書いてあったセレンディピティでした。
もし慢性的な痛みや機能低下がある場合、その原因がお口の中にあるかもしれません。
脳歯科の治療を選択肢の1つとお考えでしたら、ぜひご相談下さい。
また一般歯科治療でも身体に最適な治療を受けたいと思われる方もご相談下さい。
脳歯科の初診は一般治療の場合とは異なり、2時間のご予約時間を時間をお取りします。
ご予約の際には必ず脳歯科希望の旨をお伝えいただきますようお願い申し上げます。
眞美デンタルオフィス
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