Dr.マミの歯のブログ

歯の本数とアルツハイマー型認知症の進行程度の関係

2024年9月26日 (木)

こんにちは。
 
 

横浜市港北区の歯科医院 眞美デンタルオフィスです。

 
 

こちらのブログでは脳歯科や東洋医学などの話題を書いています。
 
 
 
 
当院では通常の歯科治療と共に、東洋医学や脳歯科などのホリスティックな治療を取り入れて、患者様に最適な治療を選択するようにしています。
 
 
 

本日は認知症についてのお話です。
 
 
 

昨年のことですが、東京歯科大学の研究グループの論文が 2023 年 11 月 21 日付で『Journal of Alzheimer’s
Disease』掲載されました。
 
 
 

概要を以下にお伝えしますと、
 
 
 
 
 
 

アルツハイマー病の原因の一つとしてタウタンパク質という物質が脳内に蓄積することが知られています。
 
 
 

一方、高齢者の口腔内の残存歯数が認知症と関連していることも過去から様々な研究で指摘されています。
 
 
 

この研究では、実際にアルツハイマー型の認知症を発症している24人の高齢者と健常な高齢者19名の脳の状態を陽電子放出断層撮影法(PET)を用いて解析し、比較検討しました。
 
 
 

結果、残存歯数が少ない人ほど脳幹でのタウ蓄積が多いことがわかり、
加えて脳幹のタウ蓄積が進行している人ほど、記憶に関与する海馬にもタウが蓄積しやすいことも確認されました。
 
 
 

これにより、歯の喪失がアルツハイマー病のタウ蓄積を加速させ、病気の発症や進行に影響を与える可能性が示されました。
 
 
 

この研究から、アルツハイマー病の予防や進行抑制には口腔内のケアを通じて歯の喪失を予防することが、有効であるということが示されています。
(東京歯科大学 HP参照)
 
 
 
 
 
 

この研究はそれまでにマウスでの実験から得られた結果である「歯をが抜けて根元の神経が損傷されると、脳の深部の脳幹という所にある神経のおおもとが死んでしまう」ということを踏まえ、実際に人を対象に行われた研究です。
 
 
 

より現実に近づいた結果であると言えます。
 
 

歯を失うことは、食べることのみならず、脳にも影響を与えることになります。
食べることも、様々な認知機能も行きていく上でとても大切なことです。
 
 
生理学分野では有名なペンフィールドの脳地図というものがあります。
 
 
脳地図
 
 
脳の中にその脳を持つ人の縮図となる小さな人間がいるということでホムンクルス(ラテン語で小人間という意味)と呼ばれています。
この図を見ると、手と口の周囲は物凄く広範囲に脳と関係していることがわかります。
 
 

歯は身体全体の大きさから言えば小さな器官です。
しかしその働き、役割はとても大きなものであると改めて思います。
 
 
また脳と歯の関連性の強さも今回の研究のように徐々に解明されていくと思います。

義歯を入れて認知機能の回復が見られたり、運動機能の回復が見られた症例は脳歯科、主宰 藤井義朗先生の動画サイトからも見ることができます。

 
 
 
 
https://youtu.be/A9p89O-8cts?si=-lVz6eID8UyaZv4c
 
 
 
 
私はその動画を見たことで、歯科の可能性が大きく広がったと感じ、脳歯科を
自分の臨床に取り入れると決めました。
 
 
 
 
現状、日常生活で何ら不自由はなくても歯を失ったまま放置することで、脳内のリスクの高いタンパク質の蓄積は気づくことなく進んで行きます。
 
 
 
 
ご自身、ご家族のお口の中の状態にも目を向けていただきたいと願います。
 
 
 
 
※治療結果は全ての方に共通するものではありません。
治療経過、結果については個人差があります。

 

もし慢性的な痛みや機能低下がある場合、その原因がお口の中にあるかもしれません。
 

 
脳歯科の治療を選択肢の1つとお考えでしたら、ぜひご相談下さい。

 
また一般歯科治療でも身体に最適な治療を受けたいと思われる方もご相談下さい。
 

 

脳歯科の初診は一般の歯科治療の場合とは異なり、2時間のご予約時間をお取りします。

 

このためご予約の際には必ず脳歯科希望の旨をお伝えいただき、時間を確保させていただけますようお願い申し上げます。

 

 

眞美デンタルオフィス
https://www.mamidentaloffice.jp/braindentistry/

 

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腕、肩、首の痛む人が増えている?

2024年9月19日 (木)

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横浜市港北区の歯科医院 眞美デンタルオフィスです。

 
 

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今日は首や肩の痛みについてのお話です。
 
 
 

夏休み明けぐらいから、肩や首が痛い、腕が上がらないという当院の患者様が増えたように感じます。
 
 
 

実は私もこの2週間くらい腕は上がりはしますが、何となく右肩に軽い痛みや違和感を感じていました。

クーラーのせい?寝苦しくて変な体勢で寝ていた?
休み中スマホを見すぎた?
など自分なりに原因を考えましたが、よくわかりませんでした。
 
 
 

とにかく鍼、マッサージ、お灸など自分でできることは色々やって、(脳歯科はセルフではしっかりとはできないので、脳歯科セミナーの時に脳歯科の先生方に診てもらおうと期待していたら、台風で中止になってしまいました(T_T))
 
 
 

幸い今はあまり気にはならなくなりました。
 
 
 
 
 
 

肩や首の痛みということで
Googleで調べてみると、
 
 
 
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・首や肩の痛みは、多くの人が経験する症状で、原因は様々。中でも、噛み合わせの問題が首や肩の痛みを引き起こす大きな要因となる。
 
 
 

・長時間のデスクワークやスマートフォンの使用により首や肩の筋肉が硬直し、神経が圧迫され、日常生活に支障をきたすことが多くなる。
 
 
 

という要旨の結果がたくさん出てきました。
 
 
 

しかし、これは脳歯科的に言うと噛み合わせだけではありません。

口の中で起こっている身体にとって好ましくない刺激全般が関わっていると考えます。
 
 
 

そして筋肉の硬直が〜ということであるのでストレッチなどの方法が推奨されていました。
 
 
 

脳歯科の治療をしていると床と水平もしくはそれ以下しか腕が上がらない方が1箇所の歯の部分のわずかな調整で、数秒で上までスッと手が上がることは、度々経験します。
 
 
 

ここ数回そのような結果になった時に調整したのは、歯の横や端の1ミリ四方の部分でした。
 
 
 

そこを研磨用の器具で数回触るだけでこのような変化を起こすことができるのは、Oリングテストでターゲットを絞れるからだと考えています。
 
 
 

このような経験を重ねていると、本当は原因は筋肉全体の硬さではなくピンポイントなのではないかと実感します。
 
 
 

ストレッチを続けることで徐々に腕の可動域が広がってきたという方も多くいらっしゃいます。
 
 
 

これはストレッチでそのピンポイントを含めた変化を起こしているのだと思いますが、範囲が広すぎるので変化がゆっくりなのかなと私なりに解釈しています。

 
 
 

首や肩の痛みがあると、日常の様々な動作で支障が出ます。例えば、長時間のパソコン作業や読書で同じ姿勢を保つことが痛みで難しくなったり、車の運転中に、首を左右に動かして後方確認をする際に可動域が制限され、運転に支障をきたすこともあります。
また、髪を結ぶ、背中でジッパーを上げるなどの際に腕に痛みを伴うため、日常的な身だしなみを整えるのが困難になることがあります。
 
 
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予防としてストレッチは有効だと思います。特にデスクワークが多い方は、定期的な休憩を取り、首や肩の緊張をほぐすことが大事です。
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※治療結果は全ての方に共通するものではありません。
治療経過、結果については個人差があります。

 

もし慢性的な痛みや機能低下がある場合、その原因がお口の中にあるかもしれません。
 

 
脳歯科の治療を選択肢の1つとお考えでしたら、ぜひご相談下さい。

 
また一般歯科治療でも身体に最適な治療を受けたいと思われる方もご相談下さい。
 

 

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脳の誤作動として痛みを感じるということ

2024年9月12日 (木)

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横浜市港北区の歯科医院 眞美デンタルオフィスです。

 
 

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脳の誤作動というのは脳歯科でよく用いられる言葉です。
 
 
 

口の中の脳の誤作動を引き起こしている部分を修正することで、脳の働きを正常化して全身の不具合を治療するのが脳歯科です。
 
 
 

普段生活していると、脳の誤作動ということはあまり意識したことはないと思います。
 
 
 

 
 
 

私たちは脳からの様々な電気的信号によって動いたり考えたりしていて、それ自体が間違っていると思ったら何もできなくなってしまうからです。
 
 
 

あー疲れて頭が働かないなと感じられたことはあるかと思います。

そういう自覚できることも
全く気づかないことも含めて脳の働きはいつも絶好調というわけではないんですね。
 
 
 

 
 
 

今回は痛みを感じる時の脳の誤作動(痛覚変調性疼痛)について、実験をご紹介します。
※参照Craig, AD. et al. Nature. 1996, 384(6606), p.258-260.
 
 
 

この実験では被験者の手のひらに、20℃と40℃の熱源を交互に当ててみました。
 
 
 

すると手全体が「焼け付くような痛み」や「ドライアイスを触ったような冷たさ」に感じるという結果になりました。
 
 
 

20度や40度は、それぞれ単独で感じたらそんなに激しい痛みや冷たさを感じる温度ではありません。
 
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しかし被験者は、まるで激しい温冷刺激を受けたかのように感じています。
これがThermal grill illusion painと呼ばれる現象です。
これが痛覚変調性疼痛の特徴で、脳が誤って強い痛みとして感じてしまうのです。
 
 
 

脳内の状態としては、冷たい5℃や熱い47℃に触れた場合、痛みを感じる部分である前帯状回という脳のエリアが活性化します。でも、20℃や40℃だけなら通常このエリアは動きません。ところが、交互に触れさせる「Grill」状態では、脳が間違って認知してしまい、前帯状回が活性化して痛みが出てしまいます。
 
 
 

このように、痛覚変調性疼痛は「脳の中での情報処理」が関与している痛みと言えるのです。
慢性腰痛や舌痛症も痛覚変調性疼痛とされていますが、患者様の訴えで「燃えるような痛み」もっと強くなると「焼けた金属を押し付けられたみたいな激痛」という表現をされることがあります。
 
 
 

実際に舌の表面的には炎症も傷もないにもかかわらず、脳の誤作動により本来感じることのない苦痛を経験していらっしゃいます。
 
 
 
 
 
 

脳歯科の治療としては、お口の中の誤作動を引き起こす部分を探して修正することになりますが、今までの経験からそれが形であったり材質であったり歯並びであったりと様々であると感じています。
 
 
 

普段私たちが意識することもなく、当たり前に信じている脳の働きは時として誤作動することもあるのです。

 
 
 
※治療結果は全ての方に共通するものではありません。
治療経過、結果については個人差があります。

 

もし慢性的な痛みや機能低下がある場合、その原因がお口の中にあるかもしれません。
 

 
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9月14日(土)の診療時間につきまして

2024年9月10日 (火)

今週9月14日(土)は
午前11時30分最終受付、正午に診療終了となります。

ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願い申し上げます。

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カテゴリー: お知らせ

食事で噛めない、噛みにくいということ

2024年9月5日 (木)

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今日は食事が噛みにくいというお話です。
 
 
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噛めないという訴えで脳歯科の治療を希望して来院される方がいらっしゃいます。
 
 
 
そういう方には大きく分けて2つの状態があります。
 
 
 
・実際に噛んでいただくと、目で見てわかるほど隙間の空いている部分がある。
 
 
・上下の歯は当たっているにも関わらず、噛んだ感覚が今ひとつしっくりこない。
 
 
 
今回は後者のお話を中心にお伝えします。
 
 
 
 

通常の診療を受けに初診でいらした方で、長い間治療を受けずか、なり歯の崩壊が進んでいても、食べにくかったでしょう」というこちらの言葉に
「いや、別にそんなに困らなかったです、食べてます。」
と答える方もいらっしゃいます。
 
 
 
実際は噛む効率(咀嚼効率)は低くても歯茎で潰したり、あまり噛まず飲んでしまっているかもしれませんが、ご本人にとってストレスにはなかったのだと思います。
 
 
 

あるいは咀嚼のKeyとなる上下の噛み合わせが残っていて、そこがうまく働いていたということもあります。
 
 
 
歯科医になって暫くそのようなを経験していると、「噛んでいる感覚」と、「噛んでいるという現象」は必ずしもイコールでなく、ズレがあるのだと思うようになってきました。
 
 
 
歯科で治療の時にカチカチして下さいと言って噛んでいただく赤や青の紙(咬合紙)は、上下の歯の当たっている場所やその当たりの強さを紙に塗ってあるカーボンの色素の歯の表面への付き方で見るためのものです。
 
 
 
これで結構しっかりと当たりが示されているにもかかわらず、ご本人は噛めないと感じていらっしゃることが、「噛んでいる感覚」と、「噛んでいるという現象」のズレと解釈しています。
 
 
 
 
噛むということには、歯の形、位置、力が加わった時の歯の僅かな動き、舌、顎の筋肉や関節というたくさんの要素が影響しています。
 
 

 
本来、噛んでいる時は口の中で食べ物の硬さや形状を感覚で理解し、噛む力や回数を調整したり、舌で食べ物を運びながら噛む場所を合わせて食べています。
 
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実はこれはかなり高度で複雑な動きです。それを無意識にやってしまうのですから、身体のコントロール機能は本当にすごいと驚くしかありません。
 
 
 
 
しかし、何かで噛みにくいと感じるとそれが無意識から有意識の噛む行為に変わってしまいます。
 
 
 
どうしたら噛めるか?どこで噛めばいいか?と悩まれてあれこれ試行錯誤したり意識して噛んでいるうちに、本来無意識でやっていた身体の精密なコントロール系統が少しの変化で変わってきてしまい、違和感が続いてしまうということになっていらっしゃるのではと推察され、脳の誤作動の1つと考えています。
 
 
 
簡単に言うと、いわゆるイップスのようになっていると捉えていますので、歯だけの問題として考えると、なかなか解消されないと思います。
 
 
 
このような方には脳の誤作動を解消するために、脳歯科の治療を試みることも1つの選択肢となるのではないでしょうか。

但し実際に治療をしてみると、数回で治癒、あるいは支障がなくなるような改善が見られた方は多くいらっしゃいますが、中には支障ない改善まで時間を要する方もいらっしゃいますのでご自身の意思で決められて下さい。

 
 
 
※治療結果は全ての方に共通するものではありません。
治療経過、結果については個人差があります。

 

もし慢性的な痛みや機能低下がある場合、その原因がお口の中にあるかもしれません。
 

 
脳歯科の治療を選択肢の1つとお考えでしたら、ぜひご相談下さい。

 
また一般歯科治療でも身体に最適な治療を受けたいと思われる方もご相談下さい。
 

 

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