こんにちは。
横浜市港北区の歯科医院 眞美デンタルオフィスです。
こちらのブログでは脳歯科や東洋医学などの話題を書いています。
当院では通常の歯科治療と共に、東洋医学や脳歯科などのホリスティックな治療を取り入れて、患者様に最適な治療を選択するようにしています。
少し前から、イップスという症状に興味を持ち、いろいろ調べていくうちにジストニアについてもいくつかの資料を読んでいました。
すると斜頸の治療の資料こらハンガー反射という資料に当たりました。
聞いたことがあるかもしれません。
ハンガー反射は、針金のハンガーを頭にかぶり、前側頭部を圧迫すると頭が自然と圧迫側に回ってしまう現象です。
YouTubeでは実際にこの反射が起こっている様子を見ることができます。
https://youtu.be/RtmAf0rpmcY?si=9mAdGg7oWZkvFbTs
1995年にTVのバラエティ番組で不思議面白現象として紹介され、これを見た電気通信大学の梶本教授は研究を進め、この反射を応用して頸部ジストニアの治療用に
電気通信大学が中心となり、
• 吉田義肢装具研究所
• 富山大学附属病院
• 順天堂大学医学部付属順天堂病院
• 順天堂大学医学部付属浦安病院
• 山口大学医学部附属病院
• 東京女子医科大学附属病院
と共に開発、治験を行い治療用器具を完成させました。
ハンガーの針金や装具で額の一部を圧迫するだけなのに、なぜこのように御本人の意思に反して勝手に首が回ってしまうのでしょう?
外部からは全く体を動かすような力は働いていません。
そしてハンガーを外すとまた首は元通りまっすぐになります。
ハンガー反射現象の痙性斜頸患者への医療応用
Application of Hanger Reflex to Cervical Dystonia
JSTさきがけ 「情報環境と人」研究領域,電気通信大学 梶本裕之
という資料の中で
ハンガー反射のメカニズム(仮説の一つ)
1. 皮膚圧迫を外力として誤認
2. 首姿勢を安定化する働きが無意識に生じる(反射的運動)
3. 自分の運動を認識,外力が与えられていると理解(誤解)
一つの錯覚現象の中で,無意識的錯誤と,
意識的錯誤が組み合わさっているのでは?とて述べていらっしゃいます。
この皮膚圧迫を外力として誤認して、無意識にそれに対抗するような反射的運動が起こって結局実際に体が動いてしまう。
この事は、脳歯科治療で頬の内側と歯の側面の接触や、舌の側面と歯の内側の側面の接触をOリングテストで限定して取り除き、身体の状態を改善することと通じるものがあるように思います。
身体は意識と無意識両方で動いています。
ハンガー反射のような現象は無意識下の現象が大きく関わっているので、このような事が起こると皆が全く思いもしないし、考えたこともない面白現象、不思議現象として、バラエティ番組で取り上げられたのでしょう。
脳歯科の治療でも、瞬時に思いも寄らない変化が起こることがありますが、それは不思議ではなく、意識では今まで起こり得ないと思っていた無意識な身体の動きのメカニズムが変わったことです。
今回のハンガー反射についても結果的に治療用器具が開発され、困っていた症状が改善されたり治癒に向かったことはとても画期的なことです。
人の身体の中の無意識領域には、頭で考えている難題解決について多くの可能性が隠れているだろうと思います。
写真は全て
ハンガー反射現象の痙性斜頸患者への医療応用
Application of Hanger Reflex to Cervical Dystonia
JSTさきがけ 「情報環境と人」研究領域,電気通信大学 梶本裕之
より引用しました。
※治療結果は全ての方に共通するものではありません。
治療経過、結果については個人差があります。
もし慢性的な痛みや機能低下がある場合、その原因がお口の中にあるかもしれません。
脳歯科の治療を選択肢の1つとお考えでしたら、ぜひご相談下さい。
また一般歯科治療でも身体に最適な治療を受けたいと思われる方もご相談下さい。
脳歯科の初診は一般の歯科治療の場合とは異なり、2時間のご予約時間をお取りします。
このためご予約の際には必ず脳歯科希望の旨をお伝えいただき、時間を確保させていただけますようお願い申し上げます。
眞美デンタルオフィス
カテゴリー: トピックス,全身をととのえる歯科治療〜脳歯科ブログ
こんにちは。
横浜市港北区の歯科医院
眞美デンタルオフィスです。
当院では通常の歯科治療と共に、東洋医学や脳歯科などのホリスティックな治療を取り入れて、患者様に最適な治療を選択するようにしています。
先週、イグ・ノーベル賞栄養学賞を東京大・中村裕美特任准教授及び明治大・宮下芳明教授が受賞されたというニュースが配信されていました。
イグノーベル賞とは「人々を笑わせ考えさせた研究」に与えられる賞。ノーベル賞のパロディーとしてマーク・エイブラハムズが1991年に創設した。(Wikipediaより)
ということです。
この研究ではスプーンやお箸などの食器に電気を流し、食べ物の味の変化が起こることを明らかにされました。
顎や首の後ろに電極を貼ることにより、食器から舌を離しても変化した味覚が持続するという研究もされているようです。
食器はエレキソルトという名前でキリンホールディングスと共同研究が進んでいて、年内発売予定とのことです。
これにより、塩味を強く感じられるので減塩食の味気なさを改善できることが期待され、食事制限をされている方にとっては朗報なのではないでしょうか?
先日、金属スプーンを口に運ぶとゾワゾワして使えないという当院でのお話をブログに投稿しました。この時は脳歯科的なアプローチをして改善を得られています。
↑クリックしてリンク
このような経験があるので、このニュースを聞いて色々なことが浮かびました。
口の中にある金属によっては、味覚の変化は異なるのか?
使い続けることによって、口の中の金属に電気分解は起きないのか?
ペースメーカーを使用している方には使えないのか?
など、調べてみたいと思います。
いずれにしても電流と味覚の関係が密接なのだということが明らかにされ、歯科的にはとても興味深く、続報も期待しています。
味覚の変化というと、歯科では味の感じられない味覚障害や先ほどの金属味、常に口の中がしょっぱい感じがする、苦みを感じるなど、どちらかと言えばネガティブなイメージで語られる方が多いものです。
味覚の分布は下図のようになっています。舌の部分によって
甘味、塩味、酸味、苦味を感じる場所が違います。
下図は手描きで書き足したので、お見苦しいかと思いますが、分布はわかっていただけるかと😅
味覚障害は舌の粘膜表面の性状の変化であったり、薬の副作用、亜鉛不足、貧血、加齢、糖尿病などの全身疾患と原因は様々です。
味を感じるのは味蕾という部分です。
味蕾は味を感知する細胞が特に集まった部分で、舌や口蓋奥に分布しています。
病気や服薬のない方でも加齢によりその数が減少し、味覚が鈍化してしまうこともあります。
若い人でもストレスや栄養の偏りで味覚障害が出ることもあります。
最近では、ここ数年世界中のパンデミックを引き起こした感染性疾患の後遺症としても度々話題に登りました。
味蕾で感じた味覚は神経を伝わって脳に送られるのですが、身体の神経内の伝達は近くのみならず、全てが電気的信号として送られます。
口の中の刺激と脳の認知は脳歯科とも繋がり、更に興味が湧くところです。
このようなことから外部からの通電で味覚変化するというのは、とても納得できることですが、今まで突き詰めて検証しなかったあるいは形にしなかった所に着手した事はこの研究の素晴らしいところだと思います。
味覚は香りや温度、食感など、とても複雑な感覚の総合的なものであり、完全な再現は困難かもしれません。
それでも将来的に舌と電流の研究が進み、難治性のことも多い味覚障害で苦しんでいる方の治療法へと発展することを期待しています。
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