Dr.マミの歯のブログ

どこで噛んでいいのかわからない

2023年9月28日 (木)

こんにちは。
 
 

横浜市港北区の歯科医院 眞美デンタルオフィスです。

 
 

こちらのブログでは脳歯科や東洋医学などの話題を書いています。
 
 
 
 
当院では通常の歯科治療と共に、東洋医学や脳歯科などのホリスティックな治療を取り入れて、患者様に最適な治療を選択するようにしています。
 
 
 
 
今日はかみ合わせの安定についてのお話です。
 
 
 
 

脳歯科の治療を受けに来られる患者様の中には、上手く噛めない、どこで噛んで良いかわからないという訴えをされる方もいらっしゃいます。
 
 
一般には、歯をカチッと噛み合わせると意識せずにいつも同じ感覚で歯が噛み合って安定するのは当たり前と感じている方が殆どだと思います。
 
 
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しかし最初に書いたように、噛む場所がわからないという方は、ご自身が「安定する」という感覚が得られず、お困りになっていらっしゃいます。
 
 
 
 
一般に歯が多く失われたり、歯周病でぐらついた歯が多数あったりすることで噛みにくい状態が長く続くとこのような事が起きやすくなります。
 
 
歯は物を噛み潰すだけでなく、顎の位置を安定させるためにも重要な働きをしています。
 
 
下顎は筋肉で頭蓋骨にぶら下がっているだけなので、位置の保持は強固なものではありません。
 
 
噛み合わせが安定しないと精神的にも安定が得られないこともあるようです。
 
 
 
 
一方しっかりと歯を治療したにも関わらず安定しない状態になっている方もいらっしゃるのも事実です。
脳歯科の治療を受けに来る方はこちらのケースが多いです。
 
 
特に多数の歯の被せ物や詰め物をを短期間で一気に入れ替えた方が多いように感じています。
 
 
 
 
お口の中には様々な感覚を脳に伝えるセンサーがたくさんあります。
 
 
沢山歯を治したから咬み合わせがズレたのでは?と考えがちですし、御本人もそのようにおっしゃいます。
 
 
そして、治療後に噛み合わせの調整を繰り返しても安定が得られなかったという方もいらっしゃいます。
 
 
当院にいらして実際に噛んでいただくと歯と歯の当たり具合はそう悪くないということもよく経験します。
 
 
 
 
それでは?
 
 
 
 
度々こちらでも書いていますが、
お口の中というのは、歯だけではなく、頬も舌も歯肉も存在します。
 
 
また歯肉の中の歯根の周りには上下の歯がぶつかる衝撃を感じるセンサーが詰まっている歯根膜という組織もあります。
 
 
 
歯の形であったり硬さであったり、隣同士の歯の隙間のキツさなどもお口の中から脳に信号として出る感覚です。
 
 
 
 
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歯が噛み合う一番上の面だけでなく、感覚に影響する要素は沢山あります。
 
 
 
 
これらも総合して検証していく必要があるのではないかと思いますし、当院では脳歯科治療としてそのような刺激を取り除く処置の方が多いです。
 
 
 
 
もちろん歯が崩壊していたりぐらついでいる場合には放置せず、早く奥歯のかみ合わせを確保することが大事です。
 
 
 
 
前歯ではないから、見た目は悪くないからと、奥歯の治療を後回しにしてはいけません。これは脳歯科云々ではなく大前提です。
 
 
ちゃんと噛めるということは心身共にとても大事です。
 
 
 
 

 
(※治療結果は全ての方に共通するものではありません。
治療経過、結果については個人差があります。)

 

 

もし慢性的な痛みや機能低下がある場合、その原因がお口の中にあるかもしれません。

 

 

脳歯科の治療を選択肢の1つとお考えでしたら、ぜひご相談下さい。

 

 

また一般歯科治療でも身体に最適な治療を受けたいと思われる方もご相談下さい。
 

 

脳歯科の初診は一般の歯科治療の場合とは異なり、2時間のご予約時間をお取りします。

 

このためご予約の際には必ず脳歯科希望の旨をお伝えいただき、時間を確保させていただけますようお願い申し上げます。

 

 

眞美デンタルオフィス

 

https://www.mamidentaloffice.jp/braindentistry/

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味が変わる食器〜イグ・ノーベル賞受賞研究

2023年9月21日 (木)

こんにちは。
 
 

横浜市港北区の歯科医院 
眞美デンタルオフィスです。

 
 

当院では通常の歯科治療と共に、東洋医学や脳歯科などのホリスティックな治療を取り入れて、患者様に最適な治療を選択するようにしています。
 
 
 

先週、イグ・ノーベル賞栄養学賞を東京大・中村裕美特任准教授及び明治大・宮下芳明教授が受賞されたというニュースが配信されていました。

 

イグノーベル賞とは「人々を笑わせ考えさせた研究」に与えられる賞。ノーベル賞のパロディーとしてマーク・エイブラハムズが1991年に創設した。(Wikipediaより)
ということです。

 
 
 
 

この研究ではスプーンやお箸などの食器に電気を流し、食べ物の味の変化が起こることを明らかにされました。
 
 

顎や首の後ろに電極を貼ることにより、食器から舌を離しても変化した味覚が持続するという研究もされているようです。

 
 

食器はエレキソルトという名前でキリンホールディングスと共同研究が進んでいて、年内発売予定とのことです。

 
 
 
これにより、塩味を強く感じられるので減塩食の味気なさを改善できることが期待され、食事制限をされている方にとっては朗報なのではないでしょうか?

 
 
 
 

先日、金属スプーンを口に運ぶとゾワゾワして使えないという当院でのお話をブログに投稿しました。この時は脳歯科的なアプローチをして改善を得られています。
↑クリックしてリンク

このような経験があるので、このニュースを聞いて色々なことが浮かびました。

 
 
 
 

口の中にある金属によっては、味覚の変化は異なるのか?

使い続けることによって、口の中の金属に電気分解は起きないのか?

ペースメーカーを使用している方には使えないのか?

など、調べてみたいと思います。
 
 
 
  
いずれにしても電流と味覚の関係が密接なのだということが明らかにされ、歯科的にはとても興味深く、続報も期待しています。

 
 
 
 

味覚の変化というと、歯科では味の感じられない味覚障害や先ほどの金属味、常に口の中がしょっぱい感じがする、苦みを感じるなど、どちらかと言えばネガティブなイメージで語られる方が多いものです。
 
 

味覚の分布は下図のようになっています。舌の部分によって
甘味、塩味、酸味、苦味を感じる場所が違います。
下図は手描きで書き足したので、お見苦しいかと思いますが、分布はわかっていただけるかと😅
 

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味覚障害は舌の粘膜表面の性状の変化であったり、薬の副作用、亜鉛不足、貧血、加齢、糖尿病などの全身疾患と原因は様々です。

味を感じるのは味蕾という部分です。
 
味蕾は味を感知する細胞が特に集まった部分で、舌や口蓋奥に分布しています。
 
 

病気や服薬のない方でも加齢によりその数が減少し、味覚が鈍化してしまうこともあります。
 
 

若い人でもストレスや栄養の偏りで味覚障害が出ることもあります。

 

最近では、ここ数年世界中のパンデミックを引き起こした感染性疾患の後遺症としても度々話題に登りました。
 
 

味蕾で感じた味覚は神経を伝わって脳に送られるのですが、身体の神経内の伝達は近くのみならず、全てが電気的信号として送られます。
 
 

口の中の刺激と脳の認知は脳歯科とも繋がり、更に興味が湧くところです。

 
 
 
 

このようなことから外部からの通電で味覚変化するというのは、とても納得できることですが、今まで突き詰めて検証しなかったあるいは形にしなかった所に着手した事はこの研究の素晴らしいところだと思います。

 
 

味覚は香りや温度、食感など、とても複雑な感覚の総合的なものであり、完全な再現は困難かもしれません。
 
 

それでも将来的に舌と電流の研究が進み、難治性のことも多い味覚障害で苦しんでいる方の治療法へと発展することを期待しています。

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脳歯科オンラインセミナー開催〜いくつかの症例について

2023年9月14日 (木)

こんにちは。
 
 

横浜市港北区の歯科医院 眞美デンタルオフィスです。

 
 

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先日診療後に脳歯科オンラインセミナーを開催しました。
このオンラインセミナーは歯科医師を対象に
・脳歯科とは?
・脳歯科を実際に診療に取り入れると、どのようなことができるのか?
 
 
というお話をする約1時間のセミナーです。
今回で3回目の開催となりました。
 
 
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当日は約1時間、脳歯科認定講師3人でリレー式にお話をしました。
 
 
脳歯科セミナーの講師として、お顔を合わせる機会は多いのですが、それぞれの診療室の様子を見る機会はないので、各先生の症例のお話はとても興味深いものでした。
 

 

自分もセミナー講師として今回お話する立場でありましたが、1視聴者としても勉強になりました。
 

 

その中からいくつかご紹介すると

・義歯の調整だけで高齢の患者様の歩行が劇的に改善したお話。 
 
 
患者様は家の中でも伝い歩きでなくては移動できない状態でしたが、脳歯科メソッドで義歯の調整を行うと、すぐに1人でスッスッと足が前に出て、壁などに捕まることなく歩行が可能になっていました。

 
 
患者様は本当にうれしそうで、付添のご家族もとても喜んでいらっしゃいました。
 

 
 

 

・唇の周囲が広範囲に腫れていた状態を改善したお話。
 

 

金属アレルギーということで、服薬や他院歯科でお口の中の金属の除去など様々な治療を受けていたにも関わらず全く改善が得られず、脳歯科治療を希望して受診された方でした。
 

 

金属の入っていない前歯の調整で初回後改善を認め、その後も調整をすると3ヶ月でほぼ腫れや赤みは消失、その後には再発もなく完全に消失したというケースです。
 

 

その他にも私を含め、いくつかの治療事例のお話をさせていただきましたが、脳歯科治療で得られる改善結果はかなり幅広いと感じました。
 

 
 

 

しかしそれだけに、講師が強調したのは、口の中と関連があるかどうかを脳歯科治療で用いる検査でしっかりと調べなくてはいけないということです。
 

 
 

 

何でも口から治るわけではないので、そのあたりの見極めをすることができる事はとても大切です。
 

 

セミナー後、受講された先生方からは質問や感想もいただきました。
歯科の可能性の広がりについて少しでもお伝えできたようで、嬉しく思います。
 

 

今後もまた開催予定ですので、興味のある先生がおられましたら、ぜひ参加をして下さい!
 
 

 

(※ご紹介した治療結果は一例であり、全ての方に共通するものではありません。

 

治療経過、結果については個人差があります。)

 

 

もし慢性的な痛みや機能低下がある場合、その原因がお口の中にあるかもしれません。

 

 

脳歯科の治療を選択肢の1つとお考えでしたら、ぜひご相談下さい。

 

 

また一般歯科治療でも身体に最適な治療を受けたいと思われる方もご相談下さい。
 

 

脳歯科の初診は一般治療の場合とは異なり、2時間のご予約時間を時間をお取りします。

 

ご予約の際には必ず脳歯科希望の旨をお伝えいただきますようお願い申し上げます。

 

 

眞美デンタルオフィス

 

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脳歯科と未病

2023年9月7日 (木)

こんにちは。
 
 

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本日は未病のお話です。
 
 
未病とは?
 
 
日本未病学会では、
「自覚症状はないが検査では異常がある状態」と「自覚症状はあるが検査では異常がない状態」を合わせて「未病」としています。

そして「病気」とは交叉部位である「自覚症状もあるが検査でも異常がある状態」としています。
(日本未病学会HP)より
 
 
 
 
病気の一步手前の状態ですね。
 
この未病の段階で適切な対応をすることで大病を防ぐことができます。
 
 
当院のある神奈川県では未病対策に県をあげて力を入れており、「未病対策宣言」に基づくME-BYOプロジェクトとして情報発信、アプリのリリースなどを行っています。
この取り組みで健康寿命を伸延することが目的です。
 
 
 
 
私も今回改めて県の作った未病改善ナビサイトを見たのですが、医療のみならず各分野からの取り組みがなされていて驚きました。
神奈川県民でご興味のある方ははぜひ1度ご覧になってみて下さい。
 
 

https://me-byokaizen.pref.kanagawa.jp/
 
 
 
 
私はかねてよりお口の中の変化が体より先に不調を知らせてくれると考えていましたので、15年ほど前から患者様がメンテナンスにいらした時に舌の性状や唾液の量、口内炎などをチェックし記録するようにしています。
 
 
変化があれば体調などを伺い、こんな変化をしているので少しバランスが崩れているかもしれませんということをお伝えしています。
それにより患者様が意識して休息を取ったり、睡眠時間を増やしてくだされば病気の発症に至らず回復することにお役に立てるかと思っています。
 
 
 
 
それに加えて最近気づいたことがあります。
 
 
脳歯科の治療をしていて立て続けに未病を意識することがありました。
 
 
 
 
最初は20代のスポーツ選手の方でした。
 
 
肩や腕、手までに違和感があるとのことでいらしたのですが、ここ1週間で炎天下、猛暑の中で何回か試合をして、大車輪の活躍だったようです。
 
 
脳歯科はその身体の不調が口腔内と関係があるかどうかを調べることが大前提となっています。
 
 
口と関係がないのであればそれは歯科が関与することではありませんので、治療をしないこともあります。
 
 
この方の場合は口腔との関連がОリングテストで示されたので、全体の調整の後にお口の中をチェックしました。
 
 
 
 
すると内心えっ?と思うぐらいに舌が浮腫んでいて、舌の両端には歯の圧痕がくっきりとついていました。
 
 

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明らかに水滞の状態です。
隠れ熱中症だったかなと思われます。
 
 
大量の発汗をし、熱中症予防に大量の水分を摂取したものの、その代謝サイクルが上手くいかなくなっていたようです。
 
 
 
 
脳歯科では歯が口の中の粘膜を刺激して、脳に誤作動を起こしている部位を改善するのが基本的な考え方ですが、このようにお口の中全体が著しく浮腫んでいるような状態では、その箇所がかなり増えていると推測されます。
 
 
そこで水滞の状態も改善するために、漢方薬の服用と脳歯科治療を並行して行うこととしました。
 
 
御本人は熱中症のような症状は全く自覚していませんでしたが、身体全体の動きも影響を受けていると思われます。
 
 
そのような中でまたトレーニングを積めば、怪我や体調不良、フォームの崩れなど色々な弊害も出てきそうなので、漢方薬の服用もちゃんとしていただくようにお話をしました。 
 
 
 
 

次の方は特に悪い所はないけれど、大切なイベントがあるので身体を整えておきたいということで脳歯科治療のために来院されました。 
 
 
この方は1年半ほど前、五十肩で腕が上がらなくなった時に脳歯科治療で運動制限がなくなり肩が上がるようになられた患者様です。
 
 
 
 
「どこも悪くはないんだけど〜」とおっしゃってましたが実際検査をすると、やはりまた肩の動きに軽度の硬さと膝に若干の曲げにくさがありました。
 
 
 
 
少しの口腔内の調整でそれらは改善され、万全の備えでイベントができると笑顔でお帰りになりました。
 
 
あのまま放置してイベントで動き回ると、また肩や膝に不調が出てきてしまったと思われます。
 
 
このようにたまにチェックを受けたらいいのね!
とおっしゃっていましたが、確かにそのような定期チェックと、小さな変化のうちに元に戻すのは未病対策ということなると思います。
 
 
 
 
私も今までは脳歯科治療で患者様のお困りの状態を改善するという意識が強く、未病対策として重きを置いて考えていなかったように思います。

本当は治療よりも未病対策が大事なので、これからはそのような視点でも脳歯科や東洋医学的治療を行っていこうと思います。

脳歯科の初診は一般の歯科治療の場合とは異なり、2時間のご予約時間をお取りします。

 

このためご予約の際には必ず脳歯科希望の旨をお伝えいただき、時間を確保させていただけますようお願い申し上げます。

 

 

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