Dr.マミの歯のブログ

脳歯科外来から〜Oリングテストで身体が教えてくれる

2023年7月20日 (木)

 

こんにちは。

 

横浜市港北区の歯科医院 眞美デンタルオフィスです。

 

 

 

 

こちらのブログでは脳歯科や東洋医学などの話題を書いています。

 

当院では通常の歯科治療と共に、東洋医学や脳歯科などのホリスティックな治療を取り入れて、患者様に最適な治療を選択するようにしています。

 

今日はOリングテストについて、感じることをお話しようと思います。

 

Oリングテストについては以前の記事にも書いていますが、身体の筋肉反射テストの1つで、ニューヨーク大学やニューヨーク心臓病研究所所長を歴任された医師、大村恵昭博士が開発されました。

脳歯科で使うOリングテスト

 

 

指でO(オー)の形の輪っかを作りそれを術者が引っ張り、開くか開かないかを

みていきます。

 

 

身体にとって合わない物や、嫌な刺激が与えられた時に筋力が低下して指の筋力が弱まり、左右に引っ張るとOリングはパッと開いてしまいます。

 

 

時には触れる前から開いてしまうこともあります。

 

脳歯科の治療ではこのOリングテストが主な検査方法となり、治療すべき箇所を絞り込んで行きます。

 

痛いところを触るとOリングは開くのか?というと、そうでもありません。

 

患者様は右の歯が痛いとおっしゃっていても、左の歯でOリングが開いてしまうこともよくあります。

 

正直Oリングテストを臨床に取り入れ始めた頃は、自分のテストが不正確なのか?と疑うこともありました。

しかし、実際Oリングで反応が出た歯を調整すると元々あった痛みが消えてしまうので、だんだんと「原因は離れた所にある」ということがとても多いことがわかってきました。

 

今では先入観なしに全身を対象に検査をして、どんなに離れた所に反応が出ても「なるほど」と思って治療を組み立てています。

 

先日も左の歯が歯磨きの時に痛いとおっしゃった患者様は左下の一番奥の歯の表面のくぼみを金属の器具で触るとお痛みがありました。

 

虫歯はありません。

表面のエナメル質の剥離による知覚過敏と思われます。

 

くぼみはとても浅く小さくて、詰めるような状態でもありません。

 

知覚過敏は神経の興奮によるものなので、基本は削らず表面にお薬を塗って刺激の遮断をし、神経が落ち着くのを待つのが主流の治療法です。

 

Oリングテストをしてみると反対側、右側の歯の被せ物の側面に反応が出ます。

そこでその金属の歯肉に近い場所を少し研磨したところ、左の知覚過敏は消えてしまいました。

 

おそらく右の被せ物の膨らみが頬に刺激を与え、噛み合わせの時顎の動きがいつもと違っていたのかと思われます。

 

そのため、左の痛くなった歯に過大な力が加わり、知覚過敏が起こったと考えました。

 

 

翌日ご報告いただいた所によれば

 

左下は昨夜も今朝も歯ブラシ当てても痛みがなかったです
右下7は固いもの噛むと痛みがあるものの、何もしないでも痛かったのは解消されています

とのことでした。

 

このようにOリングテストでは痛いところとは離れた所に反応が出ます。

 

全身でも腰が痛いけれど首に反応が出て、更に絞ると歯に行き着くという具合です。

 

私はOリングの反応をガイドに、問診内容を加味して治療場所を決めていくだけなのですが、時々患者様の身体が「こっちこっち!」「ここ!」と教えてくれているように感じることをがあります。

 

鍼治療でも経絡と言って全身の経穴(ツボ)が繋がっているため、痛んでいるところから遠い場所かは繋がりに沿って鍼を打ちます。

 

しかしOリングテストの結果ではそのルートは決められていません。

 

時には今でも内心「ここ??」と思うほど一見無関係と感じられる所に反応が出ることがありますが、それはあくまで自分の先入観だと考え直し、治療を進めていきます。

 

実は身体は結構不調を伝えたがっていると脳歯科治療をしていて強く思うようになりました。

その伝えたい不調がキャッチできれば未病の段階で対応できるのではないかと思います。

 

 

 

(※ご紹介した治療結果は一例であり、全ての方に共通するものではありません。

 

治療経過、結果については個人差があります。)

 

 

もし慢性的な痛みや機能低下がある場合、その原因がお口の中にあるかもしれません。

 

 

脳歯科の治療を選択肢の1つとお考えでしたら、ぜひご相談下さい。

 

 

また一般歯科治療でも身体に最適な治療を受けたいと思われる方もご相談下さい。

 

 

脳歯科の初診は一般治療の場合とは異なり、2時間のご予約時間を時間をお取りします。

 

ご予約の際には必ず脳歯科希望の旨をお伝えいただきますようお願い申し上げます。

 

 

眞美デンタルオフィス

 

https://www.mamidentaloffice.jp/braindentistry/

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脳歯科外来から〜金属のスプーンを口に入れると不快感があり食べられない

2023年7月13日 (木)

こんにちは。

 

 

横浜市港北区の歯科医院 眞美デンタルオフィスです。

 

 

こちらのブログでは脳歯科や東洋医学などの話題を書いています。

 

当院では通常の歯科治療と共に、東洋医学や脳歯科などのホリスティックな治療を取り入れて、患者様に最適な治療を選択するようにしています。

 

 

 

今日は金属製のスプーンで食事ができないというお話です。

 

 

 

その方は元々お口の中に入っていた被せ物と土台が折れてしまったということで来院されました。

 

 

奥歯には義歯を装着しているのですが、殆ど使用されていないとのこと。

 

 

理由は義歯の異物感と、義歯についている金属のバネ(クラスプ)が義歯を入れる時に歯にあたるとゾワゾワして使えないとのことでした。

 

 

しかし義歯を入れないことで、残った歯に過大な力がかかり、今回の歯が折れてしまったようです。

 

よくよくお話を伺うと、金属のスプーンで食事をすることもできず、外食の時はご自分でブラスチックスプーンとフォークを持参されるほど、金属でのゾワゾワは強いということでした。

 

 

折れた歯はまた治療して使える状態でしたが、義歯を入れていただかないと同じことが繰り返されるので、何とかしましょうということになりました。

 

 

そして外食でも普通にお店のスプーンやフォークが使えれば、更にハッピーですよね?

 

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ということで治療を始めました。

 

 

ゾワゾワの原因はお口の中に流れるガルバニック電流という微小な電流だと思われます。

 

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お口の中に電位差が大きい異種金属が存在すると、唾液を介してお口の中が電池のようになり電流が発生して不快な感触が起こります。
アルミホイルを噛んでしまった時など経験した方もいらっしゃるかと思います。

 

 

 

これを歯科ではガルバニック電流と言いますが、そもそもは生体内で化学的に発生する電流全般を指す用語です。

 

 

歯科では一般にイオン化しやすい卑金属の歯科材料などが原因となりやすいと考えられています。

 

 

患者様のお口の中には何本も金銀パラジウム合金(保険診療で入れるいわゆる銀歯)と思われるの詰め物や被せ物がありました。

 

 

 

銀歯全てが原因とも考えにくいですし、全てをセラミックやレジンというプラスティックに取り替えるのは、時間的にもまた歯を削る量的にも適切とは思えませんでした。

 

 

また患者様は顎関節症であったので、噛み合わせの急激な変化を起すことも避けたいと考えました。

 

 

 

そこでOリングテストを使って原因歯の特定を試みまたところ、金銀パラジウム合金の冠が入った下の奥歯の一本にOリングがネガティブな結果を示しました。

 

 

患者様によく説明と相談をして同意を得た上でこの冠を外し、プラスティックの仮歯に変えました。

 

 

更に義歯の問題箇所もOリングテストで同定し、バネの露出した部分を一箇所ブラスチックで覆うと義歯装着時のゾワゾワはなくなりました。

 

 

治療後、お家で試しに金属スプーンで食べていただきましたが、こちらも大丈夫とのことでした。

 

 

 

金属、特に卑金属はイオン化(腐食)が起こりやすく、それが外部からの異種金属と反応して唾液を介してお口の中の電池状態を作り出すので、また残りの金属のどこかが変化して原因になる可能性はありますが、最小限の治療で不快事項を改善できたのは、Oリングテストで特定できたおかげかと思います。

 

 

 

他にも電磁波や舌への刺激なども診査をしましたが
こちらは大きな問題はなく、現在のお口の中の環境に馴染み、落ち着いたら仮歯を最適な材料で最終的な冠に変える予定です。

 

(※ご紹介した治療結果は一例であり、全ての方に共通するものではありません。

 

治療経過、結果については個人差があります。)

 

 

もし慢性的な痛みや機能低下がある場合、その原因がお口の中にあるかもしれません。

 

 

脳歯科の治療を選択肢の1つとお考えでしたら、ぜひご相談下さい。

 

 

また一般歯科治療でも身体に最適な治療を受けたいと思われる方もご相談下さい。

 

 

脳歯科の初診は一般治療の場合とは異なり、2時間のご予約時間を時間をお取りします。

 

ご予約の際には必ず脳歯科希望の旨をお伝えいただきますようお願い申し上げます。

 

 

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脳歯科で使うOリングテスト

2022年10月27日 (木)

 

こんにちは。
横浜市港北区の歯科医院 眞美デンタルオフィスです。

こちらのブログでは脳歯科や東洋医学などの話題を書いています。

当院では通常の歯科治療と共に、東洋医学や脳歯科などのホリスティックな治療を取り入れて、患者様に最適な治療を選択するようにしています。

東洋医学については漢方、鍼灸などイメージはし易いと思われますが、脳歯科というのは全くイメージがわかないのではないでしょうか?

脳歯科とは新神戸歯科の藤井佳朗先生が提唱されている治療方で、口腔内の有害な刺激を取り除くことで脳の機能を向上させ、全身の不調を改善することを目的とした治療法です。

治療の中で欠かせない診査法はバイデジタルOリングテスト(以下Oリングテスト・Oリング)という手法です。
ニューヨーク医科大学非常勤教授。ニューヨーク心臓病研究所所長を歴任され、国際鍼電気治療大学学長である医師、大村恵昭博士がバイデジタルOリングテストの方法を確立されました。

「生体そのものが極めて敏感なセンサーで、毒物を近づけたり、体に合わない薬剤を手に持たせたりすると、筋の緊張は低下し、逆に有効な薬剤では緊張が良好に保たれる」という原理に基づいています。(日本バイデジタルOリングテスト医学会ホームページより引用)

指でO型のリングを作って術者が指で左右に引き、リングを閉じていられるかどうかで筋の緊張の低下や向上を判断します。

 

O-リングテストは 病的な部分に軽く刺激を加えると筋力が低下することを利用し、閉じたを左右に引いて指の開き具合からどこの状態に異常があるかを調べます。

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また薬剤の選択、服用量、服用頻度や期間を決めたり、歯科でしたら治療に使う歯科材料、金属、レジンなど被せ物や詰め物の材質の決定に使います。

Oリングテストはこのように治療に際して選択法の1つとして用いますが、通常のレントゲンやCT検査、口腔内の診査も総合して最終的に歯科の治療方針を決定します。
Oリングテストはあくまでも医学的診断方法として行っていて占いではありません。
一時期この手法を用いて開運グッズなどを勧めることが横行し、信用性が乱されたようですが、あくまでも個人の責任範囲で物の選択などを行う以外にはやり方を学んだ国家資格保持者が行うものです。

脳歯科の治療を行うにあたり、Oリングテストの精度はとても重要です。
脳歯科セミナーの受講生はまずOリングテストの正しいやり方を学びます。

このテストを全身から歯の一部分に至るまで何度も行い、原因部位を絞っていきます。

またこれ以外にも立った時の安定性、肩、股関節、膝の柔軟性、腕、大腿部の筋力等を検査します。

こうやって書くと一般の歯科治療とはかなり異なりますね。
脳歯科の治療では口の中だけを見るのではなく、全身との繋がりを見ることがとても重要となるのです。

そのために、整体用のベッドを使います。また運動能力改善の治療時には握力計なども使用します。

口の中と身体は想像以上に関わりがあります。

身体の中で不調を感じた時、もしかしたら口腔内にその原因があるかもしれません。
なかなか改善しない不調がある方は一度ご相談ください。

 

眞美デンタルオフィスホームページ

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