こんにちは。
横浜市港北区の歯科医院 眞美デンタルオフィスです。
こちらのブログでは脳歯科や東洋医学などの話題を書いています。
当院では通常の歯科治療と共に、東洋医学や脳歯科などのホリスティックな治療を取り入れて、患者様に最適な治療を選択するようにしています。
このブログでは度々お口の中の粘膜への刺激と身体の変化について書いています。
私が脳歯科を学ばせていただいている藤井塾の勉強会で、藤井先生の症例ビデオを見せていただきました。
それはマウスピース矯正をしている患者様が治療途中で肩が上がらなくなったという症例でした。
藤井先生は歯には触らずマウスピースの調整でそれを治療されていました。
その時は脳歯科ではお口の粘膜への刺激は身体に影響するというのは、大前提ですのでお口の中に入っているマウスピースが頬や舌に触れれば起こりうるだろうなぁと思って見ていました。
そしてその時はすでに当院でもマウスピース矯正(インビザラインGO)を数年前より行っていましたが、そのような経験はありませんでした。
ところが先日、初めてマウスピースを入れたら肩こりや腕が上がらなくなったという患者様の治療の経験をしました。
その方は、それまで何ヶ月か矯正をしていて、あと3枚という段階でした。
マウスピースが原因なのか調べると、マウスピースを外した方が腕は上がります。
そこで上下それぞれマウスピースを外して腕の上がりを調べると、どちらにも運動制限が出たので、マウスピースの刺激になっているであろう部位を2箇所ほど調整したところ肩は楽になり腕も上がるようになりました。
しかし、2週間後に次のマウスピースに進むとまた症状が出たので再び調整。
やはり腕は楽になり、最後の1枚は入れる直前に調整することにしました。
普通なら噛み合わせが変わったから?と思いがちですが、2回とも歯にもマウスピースの噛み合わせの面も一切調整をしていません。
私も脳歯科を知らなかったら、外して治療を一時中断して経過観察にしたと思います。
今回調整をしたのはマウスピースの側面のみで、シリコンの研磨用器具で少し触っただけです。
治療の所用時間は検査、調整で10分弱、本当に微調整でした。
マウスピース表面の僅かな形態の違いで身体に影響が
出るものなのです。
この方はずっと何事もなく治療が進んでいらしたので初めはマウスピースのせいとは気づかれなかったそうです。
ネットで色々検索されて、
改めて当院のホームページの脳歯科のコンテンツをご覧になり急患でいらした次第です。
しかし最初の調整でご自身の指でOリングの反応が出ることを実感されて、2度目にも症状が出たのですが、迷わず調整にみえました。
もうすぐ矯正は終了ですので、終了後に脳歯科による全身の調整を行う予定です。
清掃性や咀嚼のしやすさ、審美性など矯正治療によるメリットはたくさんあります。
ただ歯を動かす途中では、絶えず色々な変化が起こるので、身体の反応をよく見て治療を行っています。
一般歯科治療でも身体に最適な治療を受けたいと思われる方はぜひご相談下さい。
脳歯科の初診は2時間の時間をお取りします。
ご予約の際には脳歯科希望の旨をお伝えいただきますようお願い申し上げます。
眞美デンタルオフィス
カテゴリー: 全身をととのえる歯科治療〜脳歯科ブログ,脳歯科でできること
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こちらのブログでは脳歯科や東洋医学などの話題を書いています。
当院では通常の歯科治療と共に、東洋医学や脳歯科などのホリスティックな治療を取り入れて、患者様に最適な治療を選択するようにしています。
前回、ペンフィールドの脳地図のお話をしました。
脳から見ると、口と手はとても関連が大きな身体の部分であるということが示されていましたね。
お口の中はとても敏感で、髪の毛一本、細かい砂一粒が入っても強い不快感を覚えます。
食物や飲み物など口から入るものは身体、ひいては生命に関わるので、口の中は摂取するものの危険をすぐに察知できるように感覚が発達しているのだと思います。
このように敏感で、脳との関連が深い口の中なので、全身に影響を及ぼさないわけはありません。
髪の毛一本、砂一粒でしたら自分で気づいて取り除くことができます。
問題はもっともっと弱い刺激〜自分では気づかない、自覚症状のない刺激です。
その刺激が口の中の軟組織を刺激して、整形外科や理学療法領域で言われている関節軟部組織過緊張連鎖と同様に離れた身体の部位に異常を引き起こしていると脳歯科では考えています。
実際に口の中を僅かに調整するだけで、
・瞬時に四十肩、五十肩で水平以下しか挙がらなかった手が頭に届くまで挙がる。
・痛くて曲げられなかった膝が曲げられる。
・立ち上がることが困難だった高齢者がすっと立ち上がる。
などなど、大きな変化が短時間で起こる。
このようなことは脳歯科治療をしていると普通に経験することです。
口の中で自覚症状がないぐらいの刺激部位をOリングテストで特定し、そこを調整するという流れでこのような改善が見られます。
実際に刺激となっている
部位は米粒より小さな範囲であったりもしますので、お口の中と運動機能の低下してる部位の関連を調べながら特定して行きます。
BSテレビの番組を見ていると、合間に挟まるCMは殆ど高齢者の身体の不調関連の器具やサプリの広告のように感じます。
膝が痛い、腰が痛い、そんなあなたに〇〇サプリ!
というような広告が1日に何回も流れています。
BSとはいえ、これだけ宣伝広告費をかけるのですから、その需要はかなり大きいのでしょう。
世の中には慢性のお痛みで困っていて、治したいと思ってサプリやサポーターなどを購入する方がたくさんいらっしゃるということです。
しかし、サプリにしても
〇〇酸配合、✕✕から抽出した▲▲▲成分配合なと次から次に新しい物が出ていて、未だ決定打はない?と
いうことでしょう。
軟骨のすり減りで・・・
関節内の潤滑油が不足して・・・
等々CMでは言っていますが、お口の中の調整でその場で痛みが引き歩行や腕の挙上がる方もいることを考えると、数分で軟骨が増えたり関節内の潤滑油が増えて、運動機能が改善したとは思えません。
もしかしたら、お口の中からの刺激で離れた部位の運動機能が低下しているかもしれません。
慢性のお痛みや運動機能の低下にお悩みの方は脳歯科治療を試されてはいかがでしょうか?
眞美デンタルオフィス
https://www.mamidentaloffice.jp/braindentistry/
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今日は食いしばり、噛み締めを脳歯科的にはどう考えるか?というお話です.
「夜中に食いしばって起きたら顎が痛かったり疲れて困っています。眠りも浅いような気がして…頭痛や肩こりにも悩まされています。歯も欠けてしまうし何とかならないでしょうか?」
という女性の患者様がいらっしゃいました。
このような状態に対して
食い縛り・噛み締め、歯ぎしりはストレスと関係しているので、なるべくお風呂やアロマなどリラックスタイムを過ごしてから寝ましょう。
忙しくてイライラしていると食いしばりや歯ぎしりは増えます。
ナイトガード(マウスピース)を装着することで歯や歯肉、顎の筋肉にかかる力を軽くすることができます。
という答えは正解の1つだと思います。
でもいくら疲れても、イライラしても全員が食いしばり・噛み締めや歯ぎしりをするわけではありませんね。
おそらくそのような状況になった時に歯ぎしりを誘うプラスアルファの要因があるはずです。
マウスピースは身体にかかる力を軽くすることに有効ですが、実際には噛み締め・食いしばりをしていることに変わりはありません。
人間は安静位空隙(あんせいいくうげき)と言って何も口を使っていない時には上下の歯は離れていて噛み合うことはなく、隙間があります。それが生理的な状態です。
食べてもいない、意識もない就寝中にすごい力で歯を合わせているのは、かなり無理がかかっていると思います。
ではこれを根本的に解決するには?
脳歯科的に考えると、本来は身体は安静位空隙を取りたいのに何らかの原因でそれを妨げられているということです。
つまり上下の歯を離した顎の位置では、どこかで身体が不快と感じる状態になる、それはどこかをOリングで見つけていきます。
口を離した状態と噛み締めた状態では
・頬の内側と歯の接触状態
・舌の縁と歯の接触状態
・唇の内側と歯の接触状態
が違います。
特に噛み締めていると、
– 奥歯の周囲では頬の内側の粘膜は歯の側面から離れます。
– 舌は下の歯の内側に当たる面積が小さくなります。
– 唇の内側の粘膜は前歯の外側の面から離れます。
上下の歯を離した状態ではどこかで歯が粘膜と接触して刺激を与え不快を感じてしまう(ご自身では気づかないくらいの弱い感覚)ために、噛み締めてその不快な部分に刺激が加わらないように無意識に避けた結果が噛み締めであると考えます。
ご本人も気づいていない刺激を与える部位や原因をOリングで特定して僅かな調整を加えることで、安静位空隙を取りやすくすることを目指して脳歯科の治療を行います。
この患者様からは食いしばりが減った。
途中で目が覚めなくなった。
頭痛や肩こりがあまり気にならなく楽になった。
という感想をいただきました。
(結果に個人差はあり、この方のように一回では大きく変化を実感されない場合もあります。)
食いしばり・噛み締め、歯ぎしりに悩まれている方1つの解決策となると思います。
眞美デンタルオフィス
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今日は肩が前に入ってしまう、いわゆる前肩・巻き肩のお話です。
歯科の治療は椅子を倒して水平に寝ていただくために、肩が私の目線のすぐ下にあります。
肩が完全に治療用の椅子の背もたれに着いている方もいらっしゃいますが、肩が椅子の表面から浮き上がっている方もいらっしゃいます。
立ち上がってドアに背をつけていただくとやはり肩が着きません。
ご本人も「私って前肩なんですよ、姿勢悪いんです。」
と、おっしゃいます。
肩が前に入ると胸郭が狭まり、呼吸が浅くなりがちです。
また首が前方に下がるので、首や肩の筋肉が緊張してコリや痛み、寝違えに繋がることが起こりやすくなります。
そしてそれに伴い、下顎も前に出がちなり、噛み合わせが変わってしまうこともあります。
こうやって考えると前肩(巻き肩)であることは良いことは1つもありませんね。
ご自身もそう思っていらっしゃるようで、「なるべく胸を張るように意識してるんですが、すぐに戻ってしまうんですよね。」という会話に100%近いくらい展開します。
いわゆる猫背というのも巻き肩ということになると思います。
日本人に猫背、巻き肩、前肩の人はどれくらいいるのかと検索してみました。
一説によると、日本人の8割は巻き肩、猫背、及びその予備軍ではないかという記事がありました。(東洋経済オンライ2019/04/27 小林 篤史 : 猫背矯正専門治療院V-Style代表より )
これはコロナ禍前の記事ですが、リモートワークが普及してパソコンと向かい合う機会が増えた今、ますます巻き肩、前肩、猫背の方の割合は増加しているのではないのでしょうか?
それで呼吸が浅くなったり、肩こり、首の痛み、頭痛などに悩まされている方、結果的に五十肩、四十肩で困っている方は多いと感じています。
胸を張ることを意識して過ごすことも大事ですが、なぜ肩が前に行ってしまうかの原因を取り除かない限り、楽になるのは難しいのではないかと思います。
背中の筋力がない場合もありますが、頭、首、肩、背中、腰のラインの歪みが原因であるならば、そこを調整しない限り胸を張ることが辛くて長続きはしません。
事実、五十肩、四十肩の方は皆さん肩の位置が前になり、肩は壁につきません。
肩をターゲットにして脳歯科の治療を行うと肩の位置も変わり、手が上がるようになれば背中は壁や背もたれにつくようになることが多いです。
肩がドアについていません
肩がドアの平面につくようになりました。
この写真の方も手が上がらないということで脳歯科治療を受けられました。
お口の中の調整は前歯、奥歯の側面の研磨と歯の縁の角を丸めました。
結果的に胸郭も開き、肩が壁につくようになりました。
それは顎の位置が変わり、続いて首との位置関係、肩と首の位置関係が変化するからです。
そして肩がちゃんと開くと呼吸も深くなったとおっしゃいます。
前肩、巻き肩、猫背は四十肩、五十肩の前兆でもあり、呼吸による酸素の取り込みも減少させています。
現状は痛みの伴わないない状態ですが、改善することでたくさんの「身体に良いこと」が起こるのではないかと思います。
結果に個人差はありますが、お口の中から改善できるかもしれません。
眞美デンタルオフィス
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