こんにちは。
横浜市港北区の歯科医院 眞美デンタルオフィスです。
この土、日は日本歯科東洋医学会に参加してきました。
この学会は歯科分野で行う東洋医学的な治療の臨床的、基礎的な研究発表を行っています。
その歴史は古く、日本歯科医学会の正式学会であり、
今回の学術大会も第40回めの開催となります。
鍼灸や漢方、ツボへの通電などを行って痛みの鎮静や顎関節症治癒の加速が見られた症例も多数発表されていました。
歯科と東洋医学が親和性があるというのは意外に思われるかもしれませんが、歯科は痛みと向き合う機会が多い医学です。
歯科医師の中には東洋医学を取り入れた治療を行っている先生が全国に多くいらっしゃいます。
歯科治療は西洋医学的には削る、抜く、切ると外科的側面が多いです。
その他にも顎関節の慢性の痛みや唾液の量、繰り返す口内炎など東洋医学的にアプローチすると効果を発揮する場面はたくさんあります。
当院でも歯肉の腫れや口内炎、顎関節症に漢方薬の処方を行いますし、ご希望があれば鍼治療も行います。
漢方がとても良く効いた時は患者様の方から服薬の期間を延長してほしいとご要望を受けることもありますし、鍼で顎が楽になったと言っていただくこともあります。
人の身体は皆さん同じではありません。
その方の体調全体が熱を持っているのか冷えているのか、体力が落ちているのか緊張が続いているのか。
西洋医学ではこの病気や症状にこの薬という局所に合わせた選択をしますが、東洋医学では上に書いたような全身から見た状態で薬を選択します。
そうすることで局所に合わせた西洋医学でカバーしきれない原因を抑えていくことができ、治癒を促進させることが可能になります。
例えばストレスで胃が痛くなっている場合、胃薬だけではまた痛くなることも考えられますよね。
その時には緊張を取り除く治療も必要となるはずです。
このように原因が遠くにある場合などは東洋医学的な治療が奏効することも多いのです。
私はなるべく選択肢を多く持ち、お一人お一人に合わせた医療を行いたいと思って東洋医学を治療のメニューに入れています。
もし、あまり西洋薬は飲みたくない、東洋医学的な治療についてお知りになりたいというご希望があります方はどうぞご相談下さい。
今回の学会では私がご指導いただいている脳歯科の主宰、新神戸歯科の藤井佳朗先生のご発表もありました。
「治療は体から場の治療へ」という内容で口演されました。
やはり原因は局所だけではないという内容です。
こちらにつきましては当院のもう一つのブログ、脳歯科ブログでいずれまた詳しく書かせていただきます。
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こんにちは 横浜市港北区日吉本町 日吉駅近くの歯科 お口の中から全身の健康を追求する歯科医院 眞美デンタルオフィスです。 新しく脳歯科ブログを新設いたしました。 こちらのブログでは当院の治療の中でも口の中から全身をととのえる「脳歯科」および 東洋医学(歯科鍼灸・漢方)という治療分野に特化したお話を書いていこうと思ってい ます。 まずは聞きなれない脳歯科について本編のブログにも書きましたが少しお話ししましょ う。 もともと私が口の中の変化が体に影響を与えるということに気づいたのは今から25年く らい前でしょうか? その若い女性はとにかく膨大な治療が必要で、とにかく一本一本必要な治療を進めてい ったら、気づいた時には骨格も姿勢も雰囲気もすっかり変わっていたという若い患者さ んに出会った時です。 口が変われば体が変わるという実感が湧き、その時から歯科からも全身に良い影響を与 えられるという確信が芽生えました。 入れ歯が入って食べられるようになったから元気になった、認知症の進行が止まった、 歯周病の状態と糖尿病の検査数値が連動している等広く知られるとことではあります。 私もそのようなことをお伝えしたりしましたが、元気でメンテナンスに通われている方 などは特に響くような話題ではなく、遠い話であるように感じました。 身体と口腔内は確実に繋がっているんだけど…。 そう思っている歯科医は少なくないと思います。 そして私はそのようなことを学べる勉強会を探して新神戸歯科の藤井佳朗先生の勉強会 に参加したことが始まりです。 最初の1日講習会で私自身が実際の脳歯科治療を受け、その効果の素晴しさを実感し、てその後半年間で体系的に学べる藤井塾に神戸まで通い、脳歯科の治療を行える認定をい ただきました。一連の講習が終わっても治療見学や藤井塾の卒業生のためのアドバンスコースなど神 戸での学びは続いています。そして本年からは脳歯科の講習会の認定講師として現場で歯科 医師に技術を広める活動もしています。 脳歯科は全身の不調がある時に、バイデジタルOリングテストを始めとしたいくつかの 検査を行なって、それが口からの影響であると診断された場合に口腔内の調整を行なっ て症状を治療することができます。 調整と言っても通常の歯科治療が必要な時以外は大きく削るようなことはなく、研磨用 の器具で歯の表面を少し触る程度です。 これで全身の状態が変わることが起こるのです。 何ヶ月も腕が上がらなかったので病院や鍼灸・マッサージに通っても治らない方が一回 の脳歯科治療で万歳ができるようになることは日常的にあります。 腰痛や膝の痛みなども同様です。 口と身体の深い関わりを時間していただけると思います。 昭和大学の研究によれば、このような慢性の疾患の痛みは怪我などの急性の痛みとは変 化してきており、局所ではなく中枢が関与した痛みになっているようです。 そうなると局所の痛みをターゲットにした鎮痛剤は効きにくく、全身に作用する漢方薬 や鍼灸の効果が出やすいとの報告があります。 痛みの出ている部位と本来の原因が異なるような場合は珍しくないのです。 脳歯科の治療もこのように現在の不調の原因を突き止める診査を全身から局所への流れ で行い、口の中から改善していきます。 YouTubeには藤井先生の長年にわたる治療動画が多数アップされています。 https://youtube.com/user/shinkobedentalclnic 百聞は一見にしかず、藤井先生がよくおっしゃる言葉ですがリンクを貼りますので宜し かったらご覧になってください。 当院HPにも脳歯科についての項目がございますので併せてご覧ください。 https://www.mamidentaloffice.jp/braindentistry/ 脳歯科治療をご希望の方はお電話で初診の受付を行なっています。045-563-4418 脳歯科治療の初診は問診、診査などが全身に及ぶので、通常の初診診療の倍の2時間の 治療時間をいただきます。 ご予約の際は初めに脳歯科を希望とお伝えください。
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横浜市港北区日吉本町 日吉駅近くの歯科医院 眞美デンタルオフィスです。
今年の夏は例年以上に暑い日が多かったようですが皆様体調は大丈夫でいらっしゃいますでしょうか?
新型コロナの感染者数も多く、何となく元気いっぱいの夏という気分で過ごせなかった方も少なくないと思います。
秋には過ごしやすい気温となって、秋晴れの下快適な日々が訪れることを願うばかりです。
本日は歯科健診のお話です。
6月のことですが政府が骨太の方針として「国民皆歯科検診」を行うという発表がありました.
口腔内の健康と全身の健康が密接な関係にあることが研究データーによって示されて久しく、健康保険の分野ではその重要性を国が認識していると思われる改定が相次いでいましたので.流れとしてはその延長線上にあると理解できました.
しかし.国民全員に歯科検診を義務付けるのは歯科医師としてもかなりの急展開と感じます.
実際来院された患者様達からも皆健診について結構ご質問をいただきました.
どこでやるのかしら?
ここに来るのとは別に受けるのかしら?
保健所に行くの?
などなど、いつもメンテナンスにいらしている方々ですので、関心も高いと思われます.
せっかくご質問いただいたのに申し訳ないのですが、市井の歯科医師としてはネットのニュースで知って驚いたというのが現実で、とても的確なお答えはできませんでした.申し訳ありません.
ただちょっと危惧することがあります.
口腔内の状態が悪いというとどんなことを思い浮かべられるでしょう?
虫歯.歯周病.歯石.歯肉炎、親知らず
歯が悪ければ入れ歯 インプラント
綺麗に保つという観点では 矯正、ホワイトニング、セラミック
これがほとんどの方のイメージだと思います.
よく見てみると全て口の中で完結していますね.
政府は医療費削減の施策として国民皆健診の方針を打ち出しました.
健康寿命の伸展によってう多くの人が最期を病院で過ごす期間を短くしたいということです.
それだけ口腔の環境が健康に与える影響が大きいために今回の決定がなされました.
しかも「国民皆」ですから若い時期から生涯の健康獲得に向けて取り組みが始まるという決定です.
食事の摂取をする能力から栄養摂取の充実→筋肉量の維持から運動機能の低下防止.国民に多い糖尿病は歯周病と深い関連があることがわかってきたので合併症としての腎機能低下による透析治療の回避、循環器疾患とも歯周病の関連性が言われています.
歯科健診の先の一つの選択肢として歯科治療がありますがその先には全身があるのです.
危惧というのはここで、「検診で虫歯が見つかったから治療します」だけでは私たちの役目を果たすことにはなりません.
歯を治して維持することや奥歯があることで認知機能が衰えない、体幹のバランスがとれり大切さ、歯周病菌が全身に与える影響などをお伝えしなければ、気が進まない歯医者に行く機会が増えるだけというネガティブな感覚だけが残ってしまうのでは?
本当は病気で長期入院よりも、出歩きたくても出歩けない状態よりも健康体のまま歯科の数回の通院で回避できる可能性が高まるなら?
それにしても日本全人口に対して健診を行うには?歯科医院をはじめ学校や職場、保健所、自治体の取り組みは大変なことだと思います.ワクチンの接種と同じくらいの大規模な取り組みになるのでしょうか?
国直轄の代表者会議や検討委員会においては現在議論がなされているとは思いますが、詳細な発表がなされるまでは一般の歯科医師は不明です.
いずれ制度が施行される様になった時に、全身の健康を維持するために健診に来ているという意識を持っていただけるように歯と体全体の関わりをできるだけ発信していこうと思います.
ところで私はこの文の中で「健診」という文字を使いました.「検診」では?と思う方もいらっしゃるかもしれません.
検診は特定の病気の早期発見を目的として行う診察や検査(がん検診など)で、健診は健康状態の確認と予防を目的とした健康診断のことです.
政府は健診という言葉を使っています.これは虫歯や歯周病の発見を目的としたものではないということでしょう.診査項目はどうなるのか?とても興味があります.
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患者様にはご迷惑をおかけしますが、予めご了承くださいませ。
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