こんにちは。
横浜市港北区の歯科医院 眞美デンタルオフィスです。
こちらのブログでは脳歯科や東洋医学などの話題を書いています。
当院では通常の歯科治療と共に、東洋医学や脳歯科などのホリスティックな治療を取り入れて、患者様に最適な治療を選択するようにしています。
先日送られてきた保険医協会(医科と歯科の保険医団体)の月刊誌 「月刊保団連」に特発性口腔顔面痛について臨床研究の記事がありました。
静岡市立清水病院口腔外科の井川雅子先生と、東北医科薬科大学精神科学教室の山田和男先生が執筆されています。
今回は痛みについて、こちらを参考にして書かせていただきます。
口腔顔面部の原因不明の慢性疼痛というものがあります。
一般的には顔や歯の不規則な痛みや舌痛症などがこれに含まれます。
特発性=原因不明ということで
国際口腔顔面痛分類では
・口腔灼熱症候群(いわゆる舌痛症)
・持続性特発性顔面痛
・持続性特発性歯痛
の3つに分類されます。
ここでは主に口腔灼熱症候群(舌痛症)について考えたことを書いてみたいと思います。
この病気の定義は
3ヶ月を超えて持続する口腔内のカーっとした燃えるような激しい痛みや異常感覚がありながら実際には様々な診査で病変が見いだせないということです。
この病気の始まりは特に何があったというのではなく、ある日突然痛くなったということが多いです。
この記事によると心理的要因が関与することも示唆されているそうです。
この病気にかかる人は9割が女性で、特に60歳以降増加するとありました。
当院での治療経験からも女性で、50、60代の方が多いように感じます。
2017年に国際疼痛学会は第3の痛みとして、
non specific pain 痛覚変調性疼痛という新しい分類を提唱しました。
これは痛覚に関係する脳神経系の変化、変調によって生じる痛みと説明されています。
身体の組織損傷が何も無くても、痛みを感じている状態ということです。
朝日新聞デジタル 阿部彰芳
2021/11/4 記事より引用
以前は痛みというものは、怪我や虫歯による神経の損傷、三叉神経痛なとの神経障害など、身体の各部位の末梢が原因とされてきました。
しかし第3の痛みでは中枢が変調を起こしているということが新しい概念となっています。
全身の疾患では繊維筋痛症
中枢=脳と脊髄の神経系です。
以前ブログに書きましたが、当院での脳歯科の治療で舌痛症の症状改善を経験しています。
今回、このやはり口腔内からのアプローチが中枢に与える影響は大きいと改めて思った記事でした。
通常のレントゲン、視診、検査数値では原因が明らかにならず、原因不明とされてきました。
しかしOリングテストを主とした脳歯科の診査で関与していると思われる口腔内の部位を調整することは症状改善に有効ではないかと思われます。
また、中枢から全身へと治療効果を出すので鍼灸や漢方などの東洋医学的な治療も期待できるのではないでしょうか。
こちらも当院では舌痛症の治療に脳歯科と並行して行うこともあります。
ただ臨床研究の記事では三環系抗うつ薬が症状改善に奏功するという報告があることや、イギリスの国立技術評価機構ガイドラインでも痛覚変調性疼痛の痛みに抗うつ薬を推奨しているということも書かれていました。
そしてこれらを用いる場合には医科と歯科の連携が必須です。
記事は早期診断、治療をすることで重症化させず治癒に導くことが可能な疾患であると結んでありました。
早期に回復に向かうために選択肢の1つとして脳歯科の治療も役立てるのではないかと考えています。
もし慢性的な痛みや機能低下がある場合、その原因がお口の中にあるかもしれません。
脳歯科の治療を選択肢の1つとお考えでしたら、ぜひご相談下さい。
また一般歯科治療でも身体に最適な治療を受けたいと思われる方もご相談下さい。
脳歯科の初診は一般治療の場合とは異なり、2時間のご予約時間を時間をお取りします。
ご予約の際には必ず脳歯科希望の旨をお伝えいただきますようお願い申し上げます。
眞美デンタルオフィス
カテゴリー: 全身をととのえる歯科治療〜脳歯科ブログ,脳歯科でできること
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今日は歯科医師の方に
今後の脳歯科関連セミナーのご案内です。
・東京脳歯科コース第3期
全身と口腔の関わりを学び、新しい臨床を取り入れたい先生、ぜひご参加ください😊
東京脳歯科ページのフォローもよろしくお願いいたします。
https://www.facebook.com/profile.php?id=100082882327384
開催日時
第一回 2023年11月26日(日)
第二回 2023年12月17日(日)
第三回 2024年1月14日(日)
第四回 2024年2月18日(日)
第五回 2024年3月24日(日)
(第五回終了後、4月に無料フォローアップセミナーあり)
場所
神奈川歯科大学附属横浜研修センター6階
費用
50万円(税込み)
お問い合わせ先
医療法人社団 恵美歯科医院 03-3443-4618
tokyobraindental@gmail.com
これから脳歯科の診療を始めたいという先生方対象に実習中心の実践的なセミナー内容になっています。
現在2期が開講中ですが、受講されている先生方はすでに日常臨床に取り入れ初めて、患者様の様々な身体の不調が改善したと報告をいただいております。
・1dayアップデートセミナー
藤井塾応用コース終了者と噛み合わせと全身を考える会で学ばれた方対象です。最新の脳歯科メソッドを東京脳歯科コースの講師がお伝えします。
量子力学の考えを取り入れ、体のエネルギーを調整することで、より咬合調整の部位が少なくなりました。
ミニマムインターベーションで患者様に優しい歯科治療のテクニックをこの機会に是非アップデート下さい!!
開催日時 2023年7月23日 10:00-16:00 場所 神奈川歯科大学附属横浜研修センター6階
お問い合わせ先 医療社団法人 恵美歯科医院 03-3443-4618 tokyobraindental@gmail
藤井先生の治療はますます進化しています。
最新の知識と技術のアップデートをしていただけるように講義、実習を行います。
どちらのセミナーにも私は脳歯科認定講師として参加しております。
セミナー関連のご質問などございましたらご連絡下さい😊
カテゴリー: 全身をととのえる歯科治療〜脳歯科ブログ,脳歯科関連のお知らせ
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こちらのブログでは脳歯科や東洋医学などの話題を書いています。
当院では通常の歯科治療と共に、東洋医学や脳歯科などのホリスティックな治療を取り入れて、患者様に最適な治療を選択するようにしています。
私は昨年から脳歯科の認定講師として、脳歯科の勉強会の講師をしています。
 
 
認定講師は脳歯科認定医となって、一定年月の経過やセミナー参加、症例報告などの条件が満たされるとなることができます。
講師の認定は1年ごとで、常に知識と技術をアップデートをすることが義務付けられています。
認定講師になることで自分で脳歯科セミナーの開催や、大きなセミナーの講師陣として参加することが許可されます。
 
 
先日無事にまた更新をすることができました。
 
更に学び続けて、更新が途切れないようにしたいと思います😊
現在の脳歯科認定講師としてのメインの仕事は東京脳歯科セミナーの講師です。
脳歯科の知識や技術を習得したい歯科医師を対象に月1回、6回連続のセミナーです。
講義だけではなく、参加者相互で行う実習もあり、早い段階から日々の診療に取り入れられるようなカリキュラムになっています。
私が学び始めた頃の脳歯科セミナーは神戸のみの開催でしたので毎月神戸通いをしていました。
昨年から東京コースができて、東日本の先生方も通いやすくなりました。
東京コースには関東近県だけでなく、北海道、東北、四国の先生もご参加いただいていて、脳歯科に関心を持たれる先生が全国にいらっしゃることを嬉しく思います。
おかげさまで、秋からの東京脳歯科コースは3期目開催も決まり、毎回定員を超えるお申込をいただいています。
全身と自ら行う歯科治療の関連を見出して、臨床をやりたいと思う先生がこんなにいらっしゃるのかと時代の流れを感じます。
昨今ではオーラルフレイル、摂食嚥下などを見据えた治療の必要性も認識が広まっていますし、
削って詰める、被せるという口腔内で完結していた昔とは隔世の感があります。
身体に負担のない、最小限の侵襲で、全身を見据えた歯科治療ができる脳歯科が、ますます広まるように務めていく所存です。
もし慢性的な痛みや機能低下がある場合、その原因がお口の中にあるかもしれません。
脳歯科の治療を選択肢の1つとお考えでしたら、ぜひご相談下さい。
また一般歯科治療でも身体に最適な治療を受けたいと思われる方もご相談下さい。
脳歯科の初診は一般治療の場合とは異なり、2時間のご予約時間を時間をお取りします。
ご予約の際には必ず脳歯科希望の旨をお伝えいただきますようお願い申し上げます。
眞美デンタルオフィス
こんにちは。
横浜市港北区の歯科医院 眞美デンタルオフィスです。
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当院では通常の歯科治療と共に、東洋医学や脳歯科などのホリスティックな治療を取り入れて、患者様に最適な治療を選択するようにしています。
これから(連続にはならないかもしれませんが、)数回に分けて脳歯科外来の治療から、歩行や立ち座りの具合が悪かった方々のお話をしようと思います。
「膝が悪くて庇っていたら腰が痛くなった」というお話は何となくわかるような気がしませんか?
わかるわかる!負担が来てしまうのよね!
と思われるかもしれません。
負担?ということは繋がってることですよね。
あまり良い例えではないかもしれませんが、一家の大黒柱が大きな負債を抱えることで家族は生活が一変します。
でも見ず知らずの他人には何も負担はありません。
このように繋がってなければ負担はかからないわけです。
膝が悪くて腰が痛くなったら、まずは膝の治療。
といういうことは、比較的わかりやすいですが、中にはあちこち痛んでどこから手を付けてよいかがわかりにくい方も多いです。
当院での一例をご紹介します。
60代 女性
背中側のお尻の周りに歩行時の痛みがあり、時には座っていても痛いとのこと。
医科にも受診されているのですが、口の中も関係しているかも?と思われて脳歯科の治療を希望され来院されました。
転んだなど特に思い当たることはなく、だんだん痛みが増してきたそうです。
脳歯科の診査では必ず肩の柔軟性、股関節の柔軟性や痛みを調べるので、この方にも行いますと、
・肩の柔軟性は特に問題がありません。
・足の挙上は
左足約80度 痛みは感じない。開脚で倒すと多少の違和感あり。
右足約90度 左より上がらないが痛みは感じない。
座ったり歩くのが痛いとのことてしたが治療ベッド上で寝た状態でこのような動きでは痛みは出ませんでした。
・筋力検査では左側の腕も足も力が著しく低下している。
右は力の低下はなく強い。
・立っていただき体を左右横押すと、どちらからでも軽い力でも簡単にふらつく。
Oリングテストで原因となっている部分(この場合は左上の奥歯の側面)を特定してわずかに調整をすると、右上の歯の調整をしてすぐに腕の筋力は戻りました。
足は8割くらいの回復。
横から体を押してもふらつくことはなくなりました。
しかしまだ足の筋力が完全ではないので更に調整を行います。
この時点では右腰にOリングテストのマイナス反応が出て、右足挙上で左の鼠径部に違和感が出てきました。
ここでOリングテストで反応が出た右上の歯を数秒調整。
ここで足を上げても違和感がなくなり、この日の治療終了としました。
約一ヶ月後、2回目の来院時には歩行時の足の痛みはなくなったとのことでした。
検査でも筋力低下などは見られませんでしが、足の挙上時に僅かに違和感があったのでたので追加の調整は行いました。
この方の場合初診時は
・立って、座るという体重が乗った状態で、痛みや外力に対して踏ん張りが効きませんでした。
・仰臥位で左側の筋力低下が見られました。
初回の治療でお尻の周りに関しては全く触っておらず筋力向上をしました。
しかし筋力が戻ったことで左右のバランスがとれて、歪んで圧迫されていた箇所がなくなったことが、痛みの消失に繋がったのではないかと考えています。
筋力を上げれば痛みが消えると最初からわかっていたのではなく、体の反応をOリングテストで調べながら口腔からアプローチして出た結果です。
繋がっているからこそ身体が治す道筋を導いてくれたということです。
(※この治療は一例であり、全ての方に共通するものではありません。
治療経過、結果については個人差があります。)
もし慢性的な痛みや機能低下がある場合、その原因がお口の中にあるかもしれません。
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また一般歯科治療でも身体に最適な治療を受けたいと思われる方もご相談下さい。
脳歯科の初診は一般治療の場合とは異なり、2時間のご予約時間を時間をお取りします。
ご予約の際には必ず脳歯科希望の旨をお伝えいただきますようお願い申し上げます。
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